LINEがシニア利用SNS 1位!シニア層の心を掴むLINE活用マーケティング術
SNSとしての利用だけでなく、通常の連絡ツールとしても重宝している「LINE」。
LINEには、ビジネス向けの「公式アカウント」というサービスもあるため、マーケティングのツールとしても活用している企業は少なくありません。
シニアに向けてアプローチするひとつの手段として、LINEはどのように活用することができるのでしょうか?
目次
1. シニア層のLINE利用率の実態
LINEは若い世代だけが使いこなしているものではありません!
実は近年、シニア層がスマホやタブレットを使用する際に利用しているツールとして、LINEはとても需要が高いことが分かっているのです。
そこでまずは、シニア層のSNS利用の動向やLINE利用の実態について解説していきます。
近年のSNS利用の動向
SNS(ソーシャルネットワークサービス)の利用率は年々増加しています。
この傾向は、若い世代に限らず全世代に見られるものであり、特に60代・70代の増加率は他の世代と比べても大きいことが分かっています。
総務省・令和2年版情報通信白書「図表5-2-1-9・年齢階層別ソーシャルネットワークサービスの利用状況」
特に、2023年にNTTドコモモバイル研究所が独自で行った調査によると、LINEの利用率がそれまで根強かった「メール」の利用率を抑えて上回ったことが分かっており、LINEは他のSNSとは違って「メール」に匹敵する連絡ツールとしての役割を担っていることが判明したのです。
他のSNS利用率を上記の「NTTドコモモバイル研究所」の調査結果で確認すると、女性は
「Instagram」、男性は「Facebook」や「X(旧Twitter)」の利用率が高いことが分かりました。
SNSの中でもLINEが1位!
シニア層へ向けたアプローチを検討する場合、先ほど解説したように男女別に利用率の高いSNSに広告を出すことも検討すると良いでしょう。
しかし、男女問わずシニア層へ向けたアプローチを検討するのであればSNS利用率の中でも1位となった「LINE」は無視できない存在であると言えます。
ただし、LINEは広告サービスの形態が多いツールでもあるため、シニア層がLINEをどのように活用しているかを理解した上でマーケティングに活用するのがおすすめです。
シニア層はLINEを何に活用しているか?
では、シニア層は具体的にLINEを何に活用しているのでしょうか?
シニア世代のLINE利用は?60代は7割以上が利用中。70代でも4割以上【ペンシル調べ】
上記の調査結果を見てみると、様々なLINEの機能の中でもシニア層が最も利用しているのは「トーク機能(メッセージ・メール)」がほとんど。
その「トーク機能」の中でも、ビデオ通話や音声通話はあまり利用していないという結果になっています。
若い世代が、無料の音声通話を活用しているのとは違い、音声で話す時には通常の電話を使用している…というのが、シニア層の特徴とも言えます。
また、同調査結果からみると「トーク」の次に利用率が高い機能が「ニュース」であり、この2つの機能で7割以上を占めています。
他のSNSにもある「タイムライン」や、お財布機能「ウォレット」などの利用は、ごく少数に限られているようです。
シニア層がLINEを使用するメリット
シニア層は、なぜそのようにLINEをよく利用しているのでしょうか?
一般的に「シニア層がLINEを使う理由」として挙げられているのは、以下の3つです。
- LINEに対しての抵抗感の低さ
- LINEの既読率の高さ
- LINEのブロック率の低さ
つまり、シニア層はLINEを使うことに対して他のSNSよりも抵抗感が低く、通知がくればすぐトーク画面を開いて「既読」するため、LINEはコミュニケーションを取りやすいSNSであると理解しているのです。
そうしたコミュニケーションの取りやすさは、離れて暮らす家族などとも手軽にやり取りができて孤独感の解消につながりますから、LINE利用はシニア層にとっての大きなメリットであると言えるでしょう。
シニア層がLINEも含めたSNSを利用するメリットや注意点については、下記のページにも詳しく解説されていますから、ぜひご一読ください。
2. LINE公式アカウントを活用したマーケティング
LINEには、一般の個人アカウントとは異なる「公式アカウント」というものが存在します。
この「LINE公式アカウント」は、小売店や企業などといったビジネスに活用することができるアカウントであり、個人アカウントには無い機能も色々活用することができます。
シニア層をターゲットとしたビジネスを展開しているのであれば、この「LINE公式アカウント」を上手に活用していくことがおすすめです。
LINE公式アカウントの友だち追加機能
「LINE公式アカウント」は、企業などがユーザーと気軽につながることができる便利な機能であり、自社の商品やサービスを知ってもらうために活用できますし、何より開設も運用も「無料」で行うことができるところが大きな魅力のひとつです。
そんなLINE公式アカウントは、個人ユーザーが「友だち追加」をすることでつながります。
つまり、ユーザー側から「友だち」になってもらわないと、そもそもの運用が始められない仕組みとなっているのです。
そのため、企業によってはLINEの「スタンプ」を無料で配布する条件に「友だち追加」を設定するなどして「友だち集め」に力を入れています。
友だち追加につながる3つのポイント
LINE公式アカウントを運用して、集客や宣伝を行う上で必要となる「友だち集め」ですが、意外とこの「友だち集め」に苦戦している公式アカウントは少なくありません。
特に、シニア層をターゲットにしている場合「なかなか友だちが増えない」という声をよく耳にしますが、その理由として「登録方法が分からない」「登録に抵抗を感じる」などが挙げられます。
LINEを頻繁に使ってはいるものの、新しい情報や知識には少し抵抗を感じてしまうのもシニア層だと言えるのです。
言い換えれば、シニア層にとって「登録方法が分かりやすく」「どんなアカウントなのか分かりやすい」ものであれば、登録までのハードルがぐんと下がることになりますよね。
そこで「LINE公式アカウント」の友だち追加につながるポイントを3つ紹介します。
登録のためのPOPを作成する
LINE公式アカウントの管理画面には、無料でPOPをダウンロードすることができるサービスがありますが、POPはぜひ自作してみてください。
その時には、シニア層が見ることに配慮して、文字を大きくし、文章なども分かりやすくデザインすることを心がけましょう。
必ず記載するべき内容は、以下の3つです。
- 登録特典(友だち追加をすると何がもらえるのか)
- 登録方法(QRコードの読み込み方など、登録の手順)
- 配信内容(どのくらいの頻度で情報が送られてくるのか)
以上のことに加えて「登録方法が分からないときはお気軽にスタッフへお声掛けください」と一言添えておくと、シニア層の人々の心理的ハードルは下がります。
「登録すると、どうなるのか?」という不安を解消するようなPOPを作成しましょう。
ショップカードを作って配布する
シニア層は、いつも行き慣れているショップをよく利用する傾向があり、ポイントカードなどは抵抗なく利用している人も多いとされています。
【シニア層向けLINE活用】~友だち集め編~高齢者をターゲットとした友だち集め”3つのポイント”
そこでLINEショップカード機能を活用して、友だち追加をしてもらうのです。
もちろん、ショップカードの設定や活用方法は教えていく必要がありますが、そうしたこともPOPなどに記載しておけばとても親切ですね。
そもそも直接声を掛ける
POPやショップカードを準備しても、まずは直接声を掛けて「友だち追加」を誘うのが一番良い方法です。
POPを貼っているから…と、直接声を掛けることを怠ってしまうと、なかなか新しい「友だち」は集まりません。
一言「LINEをお使いでしたら、当店の公式アカウントと友だちになりませんか?」と声を掛けることで、ユーザー側は安心して登録することができるでしょう。
実際に成功したLINE公式アカウントを活用したマーケティング実例は、以下のページに詳しく紹介されていますので、ぜひご覧になってみてください。
3. LINE広告12種類を紹介!
シニア層へ向けたマーケティングとして「LINE」がとても有効に活用できることが分かったところで、いわゆる「LINE広告」が配信できる12種類の配信面を紹介していきます。
LINEは他のSNSとは異なり、様々なサービスが提供されているため、広告の配信面も自ずと多くなっているのです。
ターゲットにしているシニア層に向けた広告が、どの配信面に出稿すると良いのかを知っておくと、実用の際にとても役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
LINE広告12種類
いわゆる「LINE広告」は、12種類もの配信面を持っています。
一番よく見る広告の配信面は、やはり「トークリスト」の最上部に表示されるものではないでしょうか。
ここは「Smart channel(スマートチャンネル)」と呼ばれており、普段あまりSNSを利用しないような人にも商材を紹介することができる場所です。
シニア層も、LINEは主にトーク機能を利用していますから、シニア向け商材であればここに広告を出稿することで、多くのユーザーの目に触れることができるのです。
この次にシニア向けの広告配信面とされているのは「LINEニュース」です。
LINEを利用し、なおかつニュースもLINEで見ているようなユーザーは、情報を得ることを求めている人が多く、商品の購買意欲も高いと考えられていますから、この配信面もシニア向け商材を宣伝するのにおすすめです。
この他にも、公式アカウントがブロックされてしまっても広告が表示される「LINE Voom(旧タイムライン)」や、利用ユーザーの多くが40~50代と言われている「LINE ポイントクラブ」なども、シニア向け広告の配信面としておすすめだと考えられています。
その他のLINE広告の配信面は、以下の通りです。
- LINEウォレット
- LINEマンガ
- LINEブログ
- LINEチラシ
- LINEクーポン
- LINEマイカード
- LINEショッピング
- LINE広告ネットワーク
それぞれの詳しい内容は「LINE Business Guide」をご覧になってみてください。
LINE公式アカウントの成功例
実際に、LINEをビジネスで運用して成功した事例をご紹介します。
飲食業で知られる「ワタミ株式会社」は、LINE公式アカウントを活用し、リピーター獲得のための効果測定を実施。
効果的にクーポンなどを配布することでリピーター率が目標としていた2.3倍増を達成することに成功しています。
ワタミ事例紹介「顧客データ収集を行い、最適な顧客体験を構築。再来店率を目標の2.3倍に。」
LINE広告出稿の成功例
「にんにく卵黄」などの健康食品で知られている「株式会社やずや」は、40~60代・70代といったプレシニア・シニアをターゲットとして商材を展開しており、一般的な運用型広告である「LINE広告」へ広告を出稿。
その結果、メインとしているターゲットのシニア層だけでなく、プレシニアとされる40代などにも商品認知を広げることに成功しています。
これらの他にも、LINE広告についての詳しい内容は下記のページで解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
4.まとめ
ここまでの内容から、やはりシニア層に向けたマーケティングを展開するには「LINE」を無視することはできないということが分かりました。
しかし、LINE以上にシニア層をターゲットとしたSNSが存在していれば、LINEよりも効果的なマーケティング戦略を立てることができますよね。
そこでおすすめなのが、登録者が50代以上限定とされている「シニア向けコミュニティ・おしるこ」です。
「おしるこ」なら、そもそもシニア層限定のSNSですから、シニアユーザーの訴求がより分かりますし、ターゲティングも他のSNSへ広告出稿するよりは楽なのではないでしょうか。
シニア向けコミュニティアプリ「おしるこ」に関する詳しい資料は、以下からダウンロードできますので、ぜひご確認ください。