SNS広告の費用相場はいくら?どんな課金形態がある?5大SNSで徹底比較!
認知拡大やリード獲得を目的に、SNS広告の実施を検討される方は多いのではないでしょうか。SNS広告を始めるにあたって、どのくらいの費用で出稿・運用できるのかは気になるポイントかと思います。
本記事では、SNS広告の費用相場と課金形態をまとめています。後半では、5大SNSの具体的な広告出稿手順についてもご紹介しています。
SNS広告出稿をご検討の方は、ぜひ参考にしてください。
SNS広告の費用対効果については、以下の記事でも詳しく紹介しています。
目次
- SNS広告出稿の費用の目安
- SNS広告の課金形態の一覧
- 課金形態ごとの費用相場
- 各SNS広告の具体的な出稿手順
- SNSの広告代理店にかかる費用
- 最適な媒体を選択し、費用対効果の高いSNS広告を運用しましょう
1.SNS広告出稿の費用の目安
SNS広告は、広告費を自分でコントロールすることができ、多くの費用をかけずに出稿できるのがメリットの一つです。
あくまでも目安にはなりますが、最低限必要なSNS広告費は、1媒体につき月間30万〜50万円と言われています。つまり1日あたり1000円からのスタートになります。
数百万円かかる新聞やCMに比べると安価に出稿することが可能ですが、SNS広告は一回きりの施策ではなく、継続して運用・改善を進めていく必要があります。
限られた広告費の中で、自社のターゲットになるユーザーに効率よく配信していくためには、広告内で訴求するコンテンツはもちろん、広告費を投下していく媒体選定も非常に重要です。
2.SNS広告の課金形態の一覧
費用を自分でコントロールできるSNS広告ですが、配信方法は各種SNSで異なっており、課金形態の種類もさまざまです。
以下が、各種SNS広告の課金形態の一覧です。どのような形式・タイミングで課金が発生するのか、簡単に把握しましょう。
Facebook広告
- インプレッション課金(CPM):広告が1,000回表示されるごとに課金
- クリック課金(CPC):広告が1回クリックされるごとに課金
Instagram広告
- インプレッション課金(CPM):広告が1,000回表示されるごとに課金
- クリック課金(CPC):広告が1回クリックされるごとに課金
- アプリのインストール課金(CPI):アプリインストールごとに課金
- 動画の再生時間による課金(CPV):10秒以上の再生されると課金
X(旧Twitter)広告
- インプレッション課金(CPM):広告が1,000回表示されるごとに課金
- クリック課金(CPC):広告が1回クリックされるごとに課金
- 動画の再生数による課金(CPV):ツイートに添付した動画再生数ごとに課金
- プレロール再生数:プレロール再生数(業界標準の2秒/50%表示再生、3秒/100%表示再生、または6秒/50%表示再生のいずれか)に対して課金
- アプリのインストール課金(CPI):アプリインストールごとに課金 ※アプリクリック数やアプリカードのクリックによる課金も存在
- エンゲージメント課金(CPE):「リツイート」や「いいね」の反応が発生するごとに課金
- フォロワー課金:1フォロワー獲得ごとに課金
LINE広告
- インプレッション課金(CPM):広告が1,000回表示されるごとに課金
- クリック課金(CPC):広告が1回クリックされるごとに課金
動画広告(YouTube)
- インプレッション課金(CPM):広告が1,000回表示されるごとに課金
- クリック課金(CPC):広告が1回クリックされるごとに課金
- 視聴課金(CPV):動画視聴ごとに課金
- 1日単位の掲載課金(CPD):1日掲載するごとに課金
このように、SNS広告には共通する課金形態と、独自の課金形態が存在します。
なお、SNS広告以外のWeb広告であるリスティング広告やディスプレイ広告においては、課金形態は「クリック課金(CPC)」と「インプレッション課金(CPM)」のみです。
費用対効果の高い広告配信をするためには、自社の目標に対して適切な課金形態を選ぶことが重要です。
3.課金形態ごとの費用相場
SNS広告の媒体によって課金形態は多岐に渡ることはご理解いただけたかと思います。ここでは、それぞれの課金形態の費用相場をご紹介します。
媒体 | 課金形態 | 費用相場 |
全媒体 + Facebook / LINE |
インプレッション課金(CPM) | 400~650円 / 1000imp |
クリック課金(CPC) | 24~200円 / click | |
Instagramのみ | アプリインストール課金(CPI) | 100~250円 / インストール |
視聴課金(CPV) | 5~20円 / 再生数 | |
X(旧Twitter)のみ | 動画再生数課金(CPV) | 5~20円 / 再生数 |
アプリインストール課金(CPI) | 100~250円 / インストール | |
エンゲージメント課金(CPE) | 40~100円 / エンゲージメント | |
フォロワー課金 | 40~100円 / フォロワー | |
YouTubeのみ | 視聴課金(CPV) | 3~20円 / 再生時間 |
1日単位の掲載課金(CPD) | 数百万円 / 日 |
4. 各SNS広告の具体的な出稿手順
ここまで各広告の特徴と課金形態についてご説明してきました。自社で費用対効果の高い広告運用をするための要素は複数ありますが、「誰に配信していくか」を意識した広告設定をして、運用をしていくことが重要です。
ここからは各種SNS広告のユーザーや相性の良い商品の特徴と、出稿までの手順を解説していきます。
・Facebook広告
<特徴>
Facebookの月間アクティブ利用者数(MAU)は全世界で29億人と、ユーザー数がどのSNSと比べても多いSNSです。
基本的に実名での登録が必須であり、アカウントを開設する際に、経歴、趣味、年齢など個人に紐づくデータを設定することができます。これらの情報をもとに広告ターゲティングを行うため、精度の高い広告配信が可能です。
また、友達のみならず会社の同僚や取引先の相手と繋がることも多いため、toB商品の広告に向いているといえます。
参考資料:Facebook社 2021年第2四半期(4月-6月)業績ハイライト、Instagram for Business|Facebook社
<出稿までの流れ>
Facebook広告はFacebookビジネスマネージャを使って配信設定を行います。広告配信には、Facebookのアカウントと、Facebookページが必要になりますので事前に作成しましょう。
1.広告マーケティングの目的設定
広告マーケティングの目標は次の11個から選ぶことができます。
「ブランド認知度のアップ」「リーチ」「トラフィック」「エンゲージメント」「アプリのインストール」「動画の再生数アップ」「リード獲得」「メッセージ」「コンバージョン」「カタログからの販売」「来店数の増加」
目的に応じて、配信のフォーマットや広告の配置が変わってきますので、広告効果の最大化のために、きちんと設定しておきましょう。
2.ターゲット設定
広告配信をするユーザーを設定します。Facebook広告は「コアオーディエンス」「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」の3つから選択が可能です。
3.配信先設定
広告を配信する場所を設定します。Facebookはタイムライン、Instagram、Facebookメッセンジャーなどに配信することができます。
4.予算設定
広告配信する予算を設定します。日別の設定と期間通しでの予算設定が可能です。
5.広告フォーマットの設定
広告として使う素材の設定を行います。活用できるフォーマットは複数存在しますので、目的に合わせて設定を行いましょう。
・Instagram広告
<特徴>
Instagramは10~20代の女性を中心に若い世代でよく利用されています。
投稿の形式的に写真が大きく表示されるので、ビジュアルでの訴求が得意という特徴があります。
また、タイムラインだけでなく「ストーリー」への配信も可能です。ストーリーは動画または写真がフルスクリーンで表示される配信面で、一般の投稿に紛れた形で表示されるため、広告だと認識されにくくなっています。
実はFacebookの傘下にあるため、Facebook広告と同様に高い精度でターゲティングを行うことが可能です。
<出稿までの流れ>
基本的な設定はFacebookと同じですが、Facebookページとの連携が必要になります。
・X(旧Twitter)広告
<特徴>
他のSNSと比べて情報拡散力の高さが特徴です。一度バズる(=拡散)と高いインプレッション効果を期待できます。
また、広告が拡散した際は、拡散した分の費用は発生しないことも特徴です。そのため、拡散しやすい広告クリエイティブを配信することができれば、費用対効果が非常に高くなります。
広告は、ユーザーのタイムラインやトレンド、おすすめアカウント欄に表示されます。
ツイート内容やフォローしているアカウントの傾向から、興味・関心を軸にターゲティングすることが可能です。
<出稿までの流れ>
1.広告アカウントの作成
メニューの「X広告」より設定が可能です。
2.キャンペーン設定
X(旧Twitter)広告は「ブランドの認知度の向上」「検討」「コンバージョン」の3つの大枠から、目的を選択できます。目的設定した後は、キャンペーン名、お支払い方法、予算設定から設定を行います。
3.広告グループの設定
「広告グループ名」「開始・終了日時」「広告グループの総予算」「入札タイプ」の各項目も入力していきます。
4.ターゲティング設定を行う
作成した広告グループのターゲティング設定を行います。
5.クリエイティブ設定
広告配信するクリエイティブを設定して配信準備が完了します。クリエイティブとは 広告配信するツイートを指します。
・LINE広告
<特徴>
老若男女問わずあらゆる人が利用しているSNSです。他のSNSのように拡散性はありませんが、高い認知度とアクティブ率を誇っています。
家族・友人間でのコミュニケーションツールとして使うため、広告を閲覧する機会も必然的に多くなるのでしょう。
<出稿までの流れ>
1.広告アカウントの作成
「LINE for Business」にアクセスをして、LINEビジネスIDの発行を行います。発行後、広告アカウントの作成を行います。
2.タグの設置
広告効果の1つ1つを数値的に計測するためのものであり、LINE広告の配信と運用には必須となります。
タグの発行は1.のアカウント発行後に閲覧できる管理画面の広告マネージャーから、「トラッキング(LINE Tag)」より発行が可能です。
タグ発行後は自社サイトにタグを設置して、完了となります。
3.オーディエンス設定
自社サービスを欲しいと思っているユーザーに届けるための設定を行います。
LINE広告で活用される代表例が「ウェブトラフィックオーディエンス」と「類似オーディエンス」です。
ウェブトラフィックオーディエンスは、他のWeb広告でいうところのリターゲティングと捉えて問題ないでしょう。リターゲティングとは、一度サイトを訪れたユーザーを追跡し、別のサイトに訪れても自社の商品やサービスに関する広告を表示する広告手法です。
類似オーディエンスは、自社サービスを購入したユーザーに近しいユーザーへ配信する手法になります。
4.クリエイティブ作成
ユーザーに広告を見せる際にクリエイティブの設定を行います。
LINE広告で使えるクリエイティブは次の4つです。
- 静止画
- 動画
- カルーセル
- ダイナミック
5.キャンペーン作成
広告配信の目的や配信期間、予算設定を行います。
設定できる配信目的は次の5つです。
- ウェブサイトへのアクセス
- ウェブサイトコンバージョン
- アプリインストール
- アプリエンゲージメント
- 動画の再生
6.広告グループの作成
商品を届けたいターゲットユーザーの設定や1日に使う広告予算の設定を行います。
最初は年齢・性別・地域・興味関心を選ぶとよいでしょう。
また、3.のオーディエンスも活用できます。
7.広告の作成
6.のグループ作成が完了したら4.で設定したクリエイティブ配信設定をすることで広告配信が開始できる状態になります。
また、クリエイティブからの遷移先には適切なURLを設定しましょう。
8.広告審査・広告配信開始
7.まで完了したら、広告審査を行い、配信開始となります。
審査には1週間ほど時間がかかる場合があるので、配信開始までの余裕を持って設定しましょう。
また、LINE広告の審査は審査基準が厳しいため、もし落ちてしまった場合は審査が落ちた可能性がありそうな箇所を修正して、再度審査にかけましょう。
5.SNSの広告代理店にかかる費用
具体的な出稿手順をお伝えしましたが、自分でアカウントの開設から配信設定までをやっていくのは難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実際に広告運用を1から学んで活用しようとするとかなりの時間を要するため、短期的に成果を上げたいのであれば、知見のある代理店に依頼するのがおすすめです。
代理店に依頼する際の金額は、サポート内容に応じて変化するものの、月間10万円〜40万円ほどが相場です。広告配信料金の割合から配信手数料を算出する場合も多く、おおよそ配信料金の10〜30%になります。
代理店によって得意とする業界は異なるため、自社ターゲットユーザーに強い実績を持つ代理店を選ぶ必要があります。
SNS広告代理店の選び方はこちらの記事も参考ください。
6. 最適な媒体を選択し、費用対効果の高いSNS広告を運用しましょう
今回は、SNS広告の費用目安と課金形態に加えて、具体的な出稿手順も紹介してきました。
重要なのは、自社のやりたいことと現在の状況を踏まえた上で、最適な手段を取捨選択して運用していくことです。
当社は「おしるこ」というシニア向けのSNSの運営を行なっており、その経験からシニアに特化した広告のご提案や制作ができます。
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