SNS広告のターゲティング方法について解説|効果的な広告戦略を立てるために知っておきたいこと
SNSの普及に伴い、SNS広告の重要性がますます高まっています。
SNS広告はただ単に表示するだけでは意味がなく、広告を届けたいユーザーをターゲティングすることで効果を発揮します。
今回はSNS広告に欠かせないターゲティングについて、方法や各媒体の特徴を解説します。
自社にあったおすすめのSNS広告を知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
目次
1. SNS広告はターゲティングが重要

SNS広告のメリットの一つに、精度の高いターゲティングができることが挙げられます。
ターゲティングとは広告を配信する相手(ターゲット)を定めることで、配信したい広告にあった適切なターゲティングができれば、より効率的・効果的なSNS広告運用が可能になります。
なぜSNS広告で精度高いターゲティングが実現できるかというと、SNSアカウントにユーザー一人ひとりの詳細なデータが蓄積されているためです。
蓄積されているデータはSNSによって異なりますが、年齢や性別、居住地などの基本情報をはじめ、どんな投稿をしているのか、どんな投稿に「いいね」を押しているのかなどの興味関心のデータまで蓄積されています。
これらのデータを活用することで、広告を届ける相手を厳選することができます。
興味のない広告ほど煩わしいものはありませんが、自分の興味にマッチした広告であれば、それは有益な情報になりうるのです。
多くの情報が流れているSNSの中で、自社の広告を見つけてもらい関心を持ってもらうためにも、適切なターゲティングをすることが重要であると言えます。
2.各SNS広告の主なターゲティング方法

SNS広告のターゲティング方法はすべて同じではありません。それぞれの性質や特徴を活かして最適な方法を選択していくことが大切です。
ここからは各SNS広告の主なターゲティング方法について説明します。
1. Twitter
Twitterでは主に3つのターゲティング方法を用いています。
- オーディエンスの特性
- オーディエンスの条件
- カスタムオーディエンス
オーディエンスの特性
ユーザのプロフィールや位置情報によってターゲティングを行っています。
- 地域
- 性別
- 年齢
- 言語 など
オーディエンスの条件
ユーザーの属性が似ているアカウントをターゲティングしています。
属性の分類は以下の項目で決まります。
- 興味関心
- キーワード
- フォロワー
- つぶやき内容 など
カスタムオーディエンス
すでにつながりのあるユーザーに対する方法です。
顧客のメールアドレスや広告にアクセスしたユーザーを照らしあわせてターゲティングを行います。
とくにTwitterは「つぶやき」によって考えていることを気軽に発信できるSNSなので、キーワードによるターゲティングがしやすいのが特徴です。
また「リツイート・いいね」機能で広告の拡散がしやすいです。
この拡散力によって認知がまったくないユーザーに対しても広告を表示させやすいのです。
2. Facebook
Facebookも主に3つのターゲティング方法を用いています。
- コアオーディエンス
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
コアオーディエンス
Facebookの基本情報によりターゲティングを行う方法です。
- ユーザーのプロフィール情報
- 国や地域
- 行動経歴
- 興味関心 など
類似オーディエンス
カスタムオーディエンスに近いターゲティング方法です。
ユーザーと企業の顧客情報を照らし合わせて、既存の顧客や類似した潜在的なユーザーにアプローチできます。
Facebookではアカウント登録時に基本情報を細かく入力する必要があるので、コアオーディエンスの精度は高いといえます。またビジネスとして利用しているユーザーも多いことから、基本情報の信頼性も高く正確な広告表示が期待できます。
まずはコアオーディエンスを中心にターゲティングを行い、徐々にカスタムオーディエンス・類似オーディエンスで顧客範囲を広げていくことがおすすめです。
3. Instagram
Instagramは主に4つのターゲティング方法を用いています。
- ユーザー属性ターゲティング
- インタレストターゲティング
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
ユーザー属性ターゲティング
Facebookのコアオーディエンスのような基本情報によってターゲティングを行います。
- 学歴
- 交際の有無
- 子どもの有無 など
インタレストターゲティング
ユーザーの行動による興味関心を分析してターゲティングを行います。この設定は種類が豊富なので、対象の細かい絞り込みがしやすいです。
Instagramは興味・関心でつながりやすいSNSなので、インタレストターゲティングをうまく活用するのがおすすめです。ユーザーの印象に残るような広告表示ができれば、高い効果が期待できるでしょう。
またInstagramはFacebookのユーザー情報も利用できるため、抽出してさらに正確なターゲティングが行えます。
4. LINE
LINEは主に3つのターゲティング方法を用いています。
- デモグラフィックターゲティング
- オーディエンス
- クロスターゲティング
デモグラフィックターゲティング
コアオーディエンスのような基本情報の他に、スタンプ購入履歴などのアクションも反映対象です。
詳細のプロフィール入力は求められないので、そのなかで大まかに分類されます。
オーディエンス
会員登録やWebサイトをクリックしたユーザーをリスト化する「ウェブトラフィックオーディエンス」があります。
その他にも電話番号やメールアドレスをもとにしたターゲティング方法も含まれています。
クロスターゲティング
公式アカウントなどのアクセスからターゲティングが行える方法です。
LINEは運営しているアプリ・サービスが豊富なので、複数の情報からターゲティングが行えます。アプローチ方法を組み合わせることで、広告の精度がさらに高まるでしょう。
またLINEは若年層から高齢層まで幅広く利用されており、SNSではトップの利用率です。他のSNSでは見つけられなかったユーザーに対してアプローチをかけられるのも最大の魅力といえます。
3. SNS広告でシニア層をターゲティングするには

「SNS=若い世代」のような印象がありますが、シニアをターゲティングすることは難しいのでしょうか。最近のシニア層とSNSの関係をデータから紐解きながら、SNS広告のターゲティングでシニアにアピールする方法についてお伝えします。
1.シニア層のSNSの利用傾向
SNSの利用者は若年層だけでなくシニア層も年々増加しています。
総務省の統計によると、60代のSNS利用率は平成30年では約38%でしたが、令和元年には約51%と増加傾向です。これは60代の2人に1人はSNSを利用しているということです。また70代・80代の利用率も2倍ほどに増加しています。
多くの割合は20〜30代の若い世代が占めていますが、今ではシニア層も当たり前にSNSを利用する時代といえるでしょう。
シニア向けのSNSも普及しており、共通の趣味やトレンドを共有して交流を楽しむ方が増えています。
2.シニア層に有効なSNS広告のターゲティング方法
シニア層のSNSの利用者が増えたことで、広告によるターゲティングは若年層だけではなくなりました。
しかし先ほど紹介したそれぞれのSNS広告戦略が、シニア層のターゲティングとして有効というわけではありません。
シニア層に対してアプローチを行う場合、あえてシニア限定のSNSを展開し、そこで広告を表示させる方法があります。ターゲットが必然的にシニア層に絞られるため、難しい設定を行わずとも効果的なアプローチが可能です。
シニア限定のSNSとしておすすめなのが『おしるこ』です。
おしるこを利用しているユーザーには以下の特徴があります。
(1)会員は50歳以上の方限定で本人確認が必要なので、必ず50歳以上のユーザーをターゲティングできる
(2)ユーザー年齢の約半分が50代・60代を占めている
(3)サイト内で貯めたポイントは商品・サービスと交換できるので、購買意欲を刺激しやすい
(4)商品・サービスの感想をグループ内で共有することで、他のユーザーにも認知しやすい
シニア層のターゲティングを効率よく行いたい場合は、ぜひおしるこの活用も検討してみてください。
4.SNS広告の費用形態について

SNS広告ごとのターゲティング方法について、ご理解いただけたでしょうか。
自社の商品・サービスのターゲットに合ったSNS広告を選択したあとは、各SNS広告の費用がどのタイミングで発生するのか簡単に把握しておくと、費用対効果の高い広告戦略をイメージしやすくなります。
おしるこを含めた各SNS広告の費用形態について概要を説明します。
1.Twitter
Twitterにはさまざまな費用形態があり、表示回数やクリック回数、「リツイート・いいね」の数などに応じて費用が発生します。
ユーザーの「リツイート・いいね」を別のユーザーが繰り返した場合、費用は発生しないので拡散された場合は費用対効果が一気に高まります。
2.Facebook
Facebookは表示回数に応じた「インプレッション型課金」とクリック回数に応じた「クリック型課金」の2種類が主です。
その他にも広告を経由したアプリのインストール数に応じた費用も発生します。
3.Instagram
InstagramもFacebookの費用形態に近いですが、広告の動画再生時間に応じた費用も発生します。
4.LINE
LINEの費用形態は「インプレッション型課金」と「クリック型課金」の他にも、「友達追加課金」があります。
友達追加課金は、広告を経由して友達追加された数に応じて費用が発生します。
5.おしるこ
おしるこの費用形態は、表示回数やクリック数などでは広告費用は発生しません。
代わりに広告の種類と掲載数、掲載期間で費用が決まるので、一般的なSNS広告のように広告費が変動しにくいことが特徴です。
SNS広告の費用の相場については、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
5.年齢やSNSの特徴にあわせたターゲティングを
今回はSNS広告のターゲティング方法や各SNSの特徴などについてご紹介させていただきました。
SNSの利用者は増えていますが、媒体や年齢層によって適切な戦略を組み立てないと広告の効果は出ません。
それぞれの特徴を踏まえた上でターゲティングを明確にして、アプローチしてみましょう。
シニア向けSNS「おしるこ」について、もっと詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。