エルダーとシニアの違いとは?理解するとマーケティングへの意識が変わる!
最近、求人サイトなど様々な場面で見かけるようになった「エルダー」という言葉。
その内容から何となくシニア世代のことを指しているようだと理解できますが、具体的に何歳からを「エルダー」と呼ぶのかを理解している人は、まだあまり多くないようです。
そこで、エルダーとシニアがどう違うのかを詳しく解説していきます。
この違いが理解できると、シニア向けマーケティングを行う時の意識が変わるでしょう。
目次
1. エルダーとシニアの定義
シニアという言葉は聞き慣れていますが、エルダーという言葉は聞き慣れないという人は少なくありません。
そこでまず、エルダーとシニアの違いを見出すために、それぞれの言葉の定義から解説していきます。
エルダーの定義
エルダーという言葉は、英語で「elder」と書き、その意味は「年長、年上、先輩」というものです。
「長老」や「年配者、年寄り」などの意味も含まれています。
つまり、エルダーという言葉は「シニア」「高齢者」と同じ意味合いの言葉なのです。
では、エルダーと呼ばれる人々は何歳くらいの人々を指しているのでしょうか?
日本においてエルダーという言葉は、主にビジネス用語として使われていますが、だいたい50歳前後の年齢を指す言葉として定義されています。
日本では60~65歳で仕事を退職することが多いですが、それより前のベテラン社員などをエルダーと呼ぶことが多いようです。
シニアの定義
では、シニアという言葉にはどのような定義づけがされているのでしょうか。
シニアという言葉は、英語の「senior」を元にしたもので、その意味はエルダーと同じく「年上、先輩」といったものです。
実は、エルダーという言葉には「長老、年配者」といった意味が含まれているのに対して、シニアという言葉には英語の意味として「高齢者」を示すようなものが含まれていません。
超高齢社会である日本において「高齢者」と表現するとネガティブに捉える人々が多いこともあり、シニアやシルバーといった表現が一般化していますが、以下のアンケート結果を見ると、高齢者が自身の呼称に対してどう捉えているかが理解できます。
上記のアンケート結果をみると、「シニア」という呼称はすべての世代でポジティブに受け取られていますが、実際の「シニア世代」になると、その割合は低下しています。
実際のシニア世代は「シニア」という呼称があまりしっくり来ていないようですが、それ以外の世代はポジティブな表現に感じる「シニア」という言葉を好んで使っています。
こうした背景から、シニアという言葉は一般的に「高齢者=60歳代以上」を表現する言葉として浸透していったのです。
2. エルダーとシニアの違い
超高齢社会である日本において、高齢者を表現する時にどのような言葉を使うのかということは、決して軽んじてはいけないことです。
なぜなら、特にビジネスやマーケティングなどの場面では、対象となる高齢者がどんな印象を持つかによって、その効果に大きな影響を与えるからです。
ですから、同じ高齢者を指す言葉であるエルダーやシニアという言葉についても、細かい違いを理解しておくことは重要なのです。
「エルダー」の使用例
先でも解説したように、エルダーという言葉は主にビジネス用語として使用されており、だいたい50歳前後の世代を指す言葉として定義されています。
ですから、マーケティングの世界で「エルダー層がターゲットだ」などと聞いた時には、だいたい50歳前後の人々を指していると理解しておけば良いでしょう。
他にビジネスの世界でよく使われている言葉として「エルダー制度」というものがあります。
この時のエルダーの意味は「先輩、年上」といった意味合いで使われており、企業内で行う新人教育のことを指しているのです。
エルダー制度は、企業内で新人教育を行う際に教育担当となる先輩社員をつけて2人1組で実施するものであり、仕事を教えるだけでなく人材育成教育や職場生活上の相談を受けたりします。
このように、エルダーという言葉はシニア世代を指す言葉としてだけでなく、ビジネスシーンで「先輩」という意味としても活用されている言葉なのです。
「シニア」の使用例
エルダーが50歳前後のベテランながら現役で働く世代を指す一方で、シニアという言葉は65歳以上の一般的には「現役を引退した世代」を指すために使用される場合が多いのが実際です。
しかし実際のところ、マーケティングの世界においてシニア世代は4つに分類されており、シニアと呼ばれているからといって必ずしも現役を引退した人々という「元気のない」イメージではありません。
マーケティングにおいて、シニア層は以下の4つに分類されています。
- アクティブシニア…意欲があり活動的で経済的にも余裕があるシニア
- ディフェンシブシニア…健康に問題はないが経済的な不安があるシニア
- ギャップシニア…要介護となる可能性があり余生が不安なシニア
- ケアシニア…実際に介護を必要とするシニア
この4つの中でも、特にアクティブシニアには注目が集まっており、このシニア層の持つ特徴やトレンドを理解しておくことが大切だと考えられているのです。
「アクティブシニア」について更に詳しい内容は、下記の記事をご覧ください。
こうした内容を見ても分かるように、シニアという言葉ひとつ取っても、実際の使い方には様々な意味が含まれていますし、エルダーという言葉の実際とも大きな違いがあるのです。
3. エルダーとシニアの違いで意識すべき点とは?
50歳以上の人々を表すエルダー、そして更に上の世代を表すシニア。
それぞれの言葉の定義や違いを理解した上で、特に意識すべき点というのはどこなのでしょうか。
この2つの言葉の違いを認識し、意識すべき点を理解すると、マーケティングにおける重要点やアプローチが変わります。
エルダーとシニアの違いで注目すべき点は?
この2つの言葉の意味や使用例の違いで注目すべき点は、それぞれの言葉が示す年齢です。
エルダーは50歳代、シニアは65歳以上を指していることを踏まえたアプローチを行わないと、ターゲットにズレが生じてしまうため的確な情報が得られません。
更に、それまでシニア世代と一括りにされてきた人々に対して、今は新しい呼称や表現が多く誕生しています。
エルダーとシニアの違いだけでなく、そうした新しい表現も理解するようにしていくことがシニア市場へのマーケティングを行う際には必要です。
エルダー層を含めた新しいシニア世代の呼び方などについては、ぜひ下記のページを参考にしてください。
4. まとめ
このように、言葉の表現も分類も複雑なところがあるシニア市場で成功するには、シニア向けコミュニティアプリ「おしるこ」を活用するのがおすすめです。
「おしるこ」は、50歳以上限定のSNSサービスであり、SNS広告や商材などをターゲットとなるエルダー層やシニア層に向けてアプローチすることができます。
シニア市場において、他年齢層が含まれずターゲットを絞ったニーズを知ることができる「おしるこ」は、まさにエルダー層やシニア層へのアプローチにうってつけです。
シニア向けコミュニティアプリ「おしるこ」に関する詳しい資料は、以下からダウンロードできますので、ぜひご確認ください。