シニアは趣味を通じて「学び直し」をしたい!?
シニアが「歳を重ねるにつれて、新しいことを学ぶことは難しい」という先入観を打破する一つの方法が、趣味を通じた学び直しです。シニアが趣味を楽しむなかで、知識やスキルを新たに磨くことは、単なる娯楽以上の豊かな経験をもたらします。
また、近年では、新しいライフスタイルを求めて学び直すシニアも増えてきており、この需要に伴ってシニアの学び直しの場を提供する企業や大学が増加しています。
そこで、本記事では、趣味を通じて「学び直し」をするシニアに向けたビジネスアプローチのポイントなどを紹介していきます。
目次
1. シニアが学び直したい理由とは?
シニアが学び直したい理由はさまざまです。以下に、その主な理由をいくつか挙げてみましょう。
1.趣味や興味の追求: 退職後の余暇を充実させるために何か新しい趣味などに挑戦したり、何かに興味を持って追求したい
2.社会の変化への適応: デジタル技術の進化や社会の変化に追いつくために、新しいスキルや知識を身につけたい
3.キャリアの変化や再進出: 退職後に新しいキャリアに挑戦する場合や一時的な休憩期間を経て、再び仕事に復帰するために新しいスキルや資格を身につけたい
4.社会参加と交流: 学び直しを通じて、同じ興味を持つ人々と交流し、コミュニティに参加したい
5.人生の豊かさと充実感: 新しいことを学ぶことで、人生において豊かさや充実感を感じたい
上記などを理由に、全国のシニア(50歳〜79歳の男女)に向けて実施した「シニアの生活意識調査」では、約33.1%のシニアが「今後学び直しをしたい」と回答しています。
また、高齢社会白書(内閣府)では、60~69歳で81.4%、70歳以上で62.6%の人が「学習したい」と回答しています。「これから学習するとすればどのようなことを学習したいか」を聞いたところ、60~69歳では「健康・スポーツ(健康法、医学、栄養、ジョギング、水泳など)」が39.8%と最も多く、70歳以上では「趣味的なもの(音楽、美術、華道、舞踊、書道、レクリエーション活動など)」が31.5%と最も多い結果となっています。
2. 趣味を通じて「学び直し」をするシニア
シニアが新しい趣味やスキルを学び直すことは、柔軟性や適応力を向上させる助けになります。日常生活の中での様々な状況に対応しやすくなることで若さを保ち、「生きがい」として捉えることができます。
また、趣味はストレス解消の一環として機能し、メンタルヘルスを向上させます。新しいことを学ぶ過程での喜びや達成感は、気分を良くし、ストレスを軽減させる助けにもなります。
そのほかに、趣味は他の人と共有する絶好の機会です。同じ趣味を共有する仲間たちとの交流は、社会的な繋がりを促進し、新しい友人を得ることができます。これは孤独感の軽減に繋がります。
そして、シニアが趣味を通じて「学び直し」をしている実例は多岐にわたります。
以下に、具体的な実例を挙げてみます:
音楽: 音楽に親しむ実例として、シニアが楽器の演奏を学び直すことが挙げられます。ピアノ、キーボード、ギターなど、様々な楽器に挑戦しています。
参考:「一人でも多くの人に音楽演奏の楽しみを」カシオキーボード教室
(おすすめ:Casiotone 光ナビゲーションキーボード|CASIO)※#応援枠での商品紹介
料理: 料理を趣味として学び直す実例では、シニアが新しい料理のレシピや調理技術を習得することがあります。地元の料理教室やオンラインでの料理教育プログラムを利用しています。
アートとクラフト: 絵画や手芸、陶芸などのアートとクラフトを学び直す実例もあります。美術教室やワークショップに参加して、新しい技術や表現方法を身につけます。
園芸: 園芸を趣味として学び直す実例では、シニアが植物の育て方や庭づくりに関する知識を深めています。地域のガーデニングクラスやワークショップに参加しています。
ヨガや体操: 健康を重視し、ヨガや体操を学び直す実例も見られます。地元のフィットネスクラスやオンラインで提供されるエクササイズプログラムに参加しています。
上記のほか、シニアのインターネット使用率が向上している背景もあり、スマートフォンやタブレット、コンピュータでのオンラインコミュニティを通じて学び直す実例もあります。
参考: 大人のための小学校「#かんれき」
これらはシニアが学び直しを趣味として選ぶ幅広い活動の一部です。自分の興味やライフスタイルに合わせて選ぶことができるように、多様な学び直しの機会が提供されています。
3. 学び直しをするシニアへのビジネスアプローチ
シニアが趣味を通じて学び直しを望む場合、成功するためのビジネスアプローチにはいくつかの重要なポイントがあります。
以下に、そのポイントをいくつか挙げてみます。
グループでの学びと交流: シニア同士が学び合い、交流する機会を提供することで、共感や励ましの場が生まれます。グループでのクラスやワークショップ、イベントを通じて、コミュニティ感を築くことがポイントです。
デジタル技術の統合: デジタル技術を活用して、オンラインで学ぶ機会を提供することで、柔軟性を高めることができます。特に、移動が難しい場合や自宅で学びたい場合に有益です。オンラインプラットフォームやアプリの利用が、シニアの学び直しの手段を広げます。
価値提供と成果の共有: シニアが参加したプログラムやクラスから得た成果を共有し、その価値を明確に伝えることが重要です。学び直しを通じて得た新たなスキルや経験が、彼らの生活にどのようにプラスの影響を与えるかを示すことがポイントです。
そして、シニアの学び直したいという需要は高まっているため、積極的に学び直す機会の告知や提供をしていくことが大切です。
この背景には自分自身を成長させたいという他にも、交流したい・コミュニケーションを取りたいと思っているシニアもいるため、シニアコミュニティを活用したアプローチ方法が最適だと言えるでしょう。
シニアコミュニティ「おしるこ」は、50歳以上を限定して仲間と繋がることのできる場を提供しています。
シニアの学び直しコンテンツやアプローチ方法についてご検討中の方は、是非お問い合わせください。