シニアはテレビCMが効果あり!おすすめの理由をご紹介
シニア向けにテレビCMの出稿を検討している方は、テレビCMの費用相場やテレビCMのメリット・デメリットは気になるところでしょう。
日本におけるテレビCMの歴史は70年にもわたり、広く幅広い世代に認知されている広告です。
今回の記事では、テレビCMをやるべきかどうか悩んでいるマーケティング担当の方に向けて、テレビCMの特徴や向いているサービスなどを解説していきます。
その他のシニア集客方法を知りたい方は次の記事ををご参考ください。
目次
1. テレビCMとは
テレビCMとはテレビ番組の合間などに放送されるコマーシャルメッセージ(Commercial Message)のことです。「コマーシャルフィルム」または「CF」と表記されることもあり、日本では1953年8月28日、精工舎の正午の時報が最初のテレビCMとして放映されました。
音声だけのラジオCMとは異なり、テレビCMでは商品のビジュアルや大きさ、広さを目にすることができる「視覚に訴求する」という特徴があります。
そのため、テレビCMは「企業のブランディング」「商材の認知」に効果的です。また、インターネット広告やYouTubeにみられる動画広告が増えてきている近年においても、テレビCMは「YouTube動画広告よりも広告認知効率が高い」「認知、興味・関心だけなく購買意思決定にも寄与する」と一般社団法人日本民間放送連盟・研究所が報告しています。
参照 2022年7月21日「テレビの広告効果に関する研究」第2回調査結果について
ですから、テレビCMはまだまだ私たちの購買行動に大きな影響を与えているメディアといえます。それでは具体的に、テレビCMの費用やメリット・デメリットをみていきましょう。
テレビCMにかかる費用
テレビCMを検討している方にとって「どれくらいの制作費なのか」「テレビCMを放映する際の相場はいくらなのか」などは気になる点ですよね。
テレビCMの費用には制作費と放映費があり、総額の相場は130万から1,000万以上と非常に幅広いです。
制作費はアニメーションや企業が持っている素材で編集するなら100万円~200万円以下で制作でき、ロケなどの撮影を伴うものは300万円~500万円くらい、有名タレントを起用する場合は1,000万円を超えることもあります。
出演するタレントによって費用は変わってきますが、外でのロケーションやエキストラを活用したハイクォリティな仕上がりが期待できます。
また、放映料金ですが、テレビCMを放映したい場合は各テレビ局に放映料金を支払う必要があります。この放映料は地域によって異なり、東京キー局だと15秒あたりのCM料金は1回あたり「30万円〜100万円」が相場です。
テレビCMのメリットとデメリット
続いて、テレビCMのメリット・デメリットを紹介していきます。
限られた予算で自社のサービスをターゲットに効果的に届けるためにも、しっかりおさえておきましょう。
メリット1. 不特定多数へのリーチが可能
テレビCMは世代や性別問わず、不特定多数にアプローチすることができるため、多くの消費者に企業や商品を認知してもらえます。
2021年5月にNHK放送文化研究所が報告した「2020年国民生活時間調査」によると、国民全体のメディア利用時間はテレビが3時間1分と最も長いです。
そのため、不特定多数の人にいち早く商品やサービスを認知させる手法としてテレビCMは効果的といえます。
メリット2. ブランドイメージ向上
テレビCMを出稿することは、商品やサービスに「信頼」「安心感」も与えます。
テレビCMには各テレビ局で厳しい考査規準があり、この考査を通過しなければ放映することはできません。お金を払えば放映できるというわけではないのです。
ですから、この考査に通過した時点で商品やサービスが法令に違反したものでないこと、表現の正確性や倫理性が担保されているという証明にもなります。
日本民間放送連盟が一律の基準を設けてはいますが、テレビ局が独自の放送基準を持っているケースもあり、最終的にはテレビ局がOKを出さなければテレビCMを放送することはできません。
参考 日本民間放送連盟 放送基準 テレビ東京|日本民間放送連盟放送基準 TBSテレビ|民放連放送基準について
デメリット1. コストが高い
前述した通り、テレビCMは100万から500万ほど制作にかかります。
これに放映費が必要になるので、広告費として決して安くはありません。
また、多くのユーザーに見てもらうためにキー局やゴールデンタイムに流す場合はさらに高額になります。
デメリット2. ターゲティングの精度が低い
テレビCMは高いコストをかけ不特定多数に接触する機会は多いものの、届けたいユーザーの興味や関心に合わせて放映できるわけではありません。
あくまで一方的に配信するので、興味関心によせた配信ができるインターネット広告よりターゲティング精度は劣ってしまうデメリットがあります。
デメリット3. 効果測定が難しい
実際に視聴者がテレビCMを見ているか、ターゲットに届いているかまで把握することができない点もテレビCMのデメリットといえます。
そのため、商品が売れたとしても購買行動のきっかけがテレビCMによるものなのか、効果の測定が難しいという問題があります。
2. シニアにテレビCMがおすすめな理由と相性の良い商材
NHK放送文化研究所が報告した「2020年国民生活時間調査」によると、60歳を過ぎた頃からテレビの視聴時間が増えていき、70代以上は1日の3分の1がテレビ視聴の時間であるとしています。
ですから、シニア向けの商品やサービスの広告手法としてはテレビCMがおすすめです。
それでは、具体的にテレビCMがシニア層に向いている理由や、相性の良い商材をみていきましょう。
シニアのテレビ視聴率から見る有効性
テレビを見ている時間は高齢者ほど長い実態は既にお伝えしたとおりです。
「若者のテレビ離れ」のフレーズの通り、テレビ視聴時間は若年層ほど短く、高齢層になるほど長いです。
特に60代は長めで、1日平均4時間以上もテレビを観ていることがわかります。
その分、シニアはテレビCMの接触機会が多くなるため、シニア向けの商品・サービスの認知には効果的な手法といえます。
参考:総務省|令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
テレビCMと相性が良いシニア向け商材
医療保険や介護サービス、ウィッグなどシニア向けの商材のテレビCMを目にしたことがあるかと思います。
このようなシニア向けの商品・サービスはテレビCMが効果的です。
「定年退職を迎えて自宅で過ごすことが増えた」「体の衰えにより外で過ごすことが減ってきた」など、さまざまな要因で、高齢者はテレビの前にいる時間が増えています。
少子高齢化が進む今の日本では、今後も高齢の視聴者は増えていくと想定されるので、シニアをターゲットにした商品・サービスのテレビCMは今後も拡がりをみせていくでしょう。
テレビCMはSNSの動画広告にも活用可能
テレビCM用に制作した動画は、そのままSNSの動画広告にも活用できます。
つまり、1つの素材でテレビ広告とネット広告が配信でき、ふたつの組み合わせによる相乗効果も期待できるのです。
2021年、インターネット広告における「動画広告」が初めて5,000億円を突破したと、2022年3月9日、株式会社電通が発表しました。さらに同調査によると、SNS広告は前年比134.3%の7,640億円で、インターネット広告媒体費全体の3分の1にあたります。
なかでもシニアのSNS利用率は、総務省が5月27日発表した2021年の「通信利用動向調査」によると、インターネットを利用する60、70歳代の割合が、それぞれ前年から10ポイント以上の大幅な増加となったこともわかっています。
これらの背景により、テレビCMの素材をSNSの動画広告に活用することで、より多くのターゲットにリーチすることが期待できます。
シニア向けの動画広告の詳細は次の記事をご参照ください。
3. まとめ|シニア向け広告ならSNS広告もおすすめ
今回は、シニア向けの商品・サービスのテレビCMを検討している方に向けて、テレビCMにかかる費用やメリット・デメリット、シニアに向いている理由を解説してきました。
シニアのテレビ視聴時間の長さとSNS利用率の増加の背景より、テレビCMだけでなく動画広告もあわせて活用することが効果的です。
50歳以上のシニア向けSNSサービスの「おしるこ」は、ターゲットをシニアに絞った商品やサービスの訴求が可能です。
シニアへの広告を検討しているマーケティング担当の方は、この機会にぜひ「おしるこ」へご相談ください。