シニアが集まる趣味サークルやコミュニティとは?マーケティングへの活用方法も紹介
シニア向けの商品やサービスのマーケティングを実施したいけれど「ターゲットのシニアはどんな所に集まるんだろう」「どこでマーケティングを行うのが効果的なんだろう」と悩む方も多いのではないでしょうか。
近年は、健康的かつ行動的で趣味のサークルやコミュニティで活動を行うシニア世代が増えています。
この記事では、シニア世代に人気の趣味や、サークル・コミュニティを活用したマーケティングのコツを紹介します。
シニア世代をターゲットとした効果的なマーケティング戦略を立案したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- シニアに人気の趣味とは?
- シニアが参加する趣味サークル・コミュニティとは?
- シニア向け趣味サークル・コミュニティの具体例
- シニア向けサークル・コミュニティでマーケティングを行うコツ
- シニア向け商品・サービスのPRには「おしるこ」がおすすめ
1.シニアに人気の趣味とは?
ソニ-生命保険株式会社が実施した「シニアの生活意識調査2024」によると、シニア世代の現在の楽しみ上位15位は以下の通りです。

前年の同調査と比較すると、「旅行」の回答割合が39.9%から45.3%に増加しています。
年代別にみると、50代より60代以上の方が旅行に対する意欲が高くなっており、仕事に割く割合が減った分の時間をアクティブに過ごそうとするシニア世代が多いようです。
マーケティングにおいても、これらの趣味に関連する商品やサービスを提案したり、趣味に絡めた訴求を行うことで、シニア世代の関心を引くことができるでしょう。
シニア世代の趣味については、以下の記事でも紹介していますので、興味のある方はご参照ください。
2.シニアが参加する趣味サークル・コミュニティとは?
シニア世代の中には、社会とのつながりを維持したり、仲間と趣味を楽しんだりするために、サークルやコミュニティに参加する人もいます。
サークルは、趣味の共有や特定のテーマに基づいた、定期的な集まりや活動を行うグループです。
例えば、地域の公民館で開催される絵画教室や、スポーツセンターでのヨガクラスなどが該当します。
一方、コミュニティは、オンライン・オフラインを問わず、同じ関心を持つ人々が集まる広い意味での集団を指します。
コミュニティは、サークルよりも情報共有や助け合いを目的とした交流が行われることが特徴です。
特に近年、SNSを中心としたオンラインコミュニティを使用するシニア世代は増加しています。
総務省の調査によると、60代の主なソーシャルメディア系サービスの利用率推移は以下のようになっており、年々増加傾向にあることがわかります。

自社の商品やサービスとの親和性が高いサークルやコミュニティを上手く活用すれば、ターゲットとの接点を強化し、効率の良いマーケティング活動を行うことができるでしょう。
3.シニア向け趣味サークル・コミュニティの具体例

実際にシニアが集まる趣味サークルやコミュニティを紹介します。
老人クラブ
「老人クラブ」は、地域社会で長く続いている伝統的なシニア向けサークルの一つです。
シニア世代が定期的に集まり、健康増進や趣味の共有、社会奉仕活動を行うことを目的として活動しています。
運営は国や地方自治体から支援を受けて行われており、体操やカラオケ、手芸など活動内容はさまざまです。
令和4年3月末時点で、全国には85,805の老人クラブがあり、会員数は4,387,233人にものぼります。
アッシュ
「アッシュ」は、新しい友人を作り楽しい毎日を送ることをテーマに活動している50代以降の中高年向けサークルです。
入会費や年会費は無料で、会費を支払うことでイベントに参加できる仕組みです。
食事会やアウトドア活動、セミナーなどさまざまなイベントが開催されています。
参加者の身分証明書の確認が徹底されており、シニア世代が安心してイベントに参加できるよう配慮されています。
大人の休日倶楽部
「大人の休日倶楽部」は、JR東日本が提供するシニア向けの旅行会員サービスです。
入会することで「割引きっぷ」「会員限定の旅行商品」「趣味の講座やサークル活動」「ホテルや飲食店の優待サービス」といったサービスを受けることができます。
旅行の計画から予約まで、簡単に行えるサービスが特徴で、自由な旅を楽しみたいシニア世代に支持されています。
また、旅行を通じて新しい体験を得るだけでなく、同じ趣味を持つ仲間と出会い、交流を深めるイベントが開催されているのも特徴です。
参考:大人の休日倶楽部
らくらくコミュニティ
「らくらくコミュニティ」は、富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社が運営するシニア向けのオンラインコミュニティです。
会員数は300万人、会員の約8割が60代以上(2024年7月末時点)となっています。
写真投稿・コメント・リアクションなどのSNS機能や、ニュース配信・クイズ・脳活・占いなどのコンテンツが提供されています。
インターネットに不慣れなユーザーでも「安心・簡単・楽しく」利用できるよう設計されているのが特徴です。
専門スタッフが24時間365日投稿をチェックし、個人情報漏洩や詐欺、誹謗中傷などの防止対策を行なっているため、シニア世代でも安心して利用できます。
参考:らくらくコミュニティ
4.シニア向けサークル・コミュニティでマーケティングを行うコツ
シニア向けサークル・コミュニティでマーケティングを実施するコツを紹介します。
ターゲットを絞り込む
シニア向けサークル・コミュニティでマーケティングを実施するには、まずはターゲットを絞り込むことが重要です。
シニア世代といっても、年齢や興味、ライフスタイルによってニーズは異なるため、具体的な「ペルソナ」を設定しましょう。
ペルソナとは、商品やサービスを利用する「架空のユーザー像」のことで、自社の理想的な顧客像を具体化したものです。
例えば、「健康志向の強い65歳の女性」や「旅行好きの70代男性」といった具体的なペルソナを設定し、そのペルソナの基本属性(年齢、性別、職業など)、詳細な背景(家族構成、趣味、価値観など)、行動パターンやニーズなどを明確に設定します。
設定したペルソナに基づいて、ペルソナが利用すると想定されるサークルやコミュニティを選択し、マーケティング戦略を立てましょう。
例えば、健康志向のペルソナには、ウォーキングやヨガサークルでのアプローチが効果的でしょう。
旅行好きのペルソナには、旅行愛好会や写真サークルでの活動が有効かもしれません。
綿密なターゲット設定により、シニアの興味やニーズに合わせた的確なアプローチが可能となり、マーケティングの効果を最大化できるのです。
ペルソナの設定方法については以下の記事でも詳しく解説していますので、興味のある方はご参照ください。
信頼関係を構築する
シニア世代をターゲットとしたマーケティングを行うにあたって、信頼関係の構築は極めて重要です。
シニア世代は、安易な広告や押し売りには警戒心を抱きやすい傾向があります。
そのため、長期的な視点で信頼を築くアプローチを行うのが大切です。
信頼関係構築に有効な手段の一つが、シニア世代に有益な情報を提供することです。
商品やサービスの直接的な宣伝ではなく、シニア世代の生活に役立つ情報やアドバイスの提供からはじめてみましょう。
例えば、健康維持のためのセミナーや、趣味を楽しむためのワークショップなどを開催し、その中で自然に商品やサービスの価値を伝えるのが効果的です。
また、体験型イベントの実施も有効です。
商品やサービスを実際に使用してもらうことで、その価値を直接感じてもらえます。
例えば、新しい調理器具の料理教室や、最新のデジタル機器の使い方講座などが考えられます。
遠回りのように感じるかもしれませんが、シニア世代の顧客獲得には、まずは信頼関係の構築を行うことが大切です。
コミュニティ内での口コミを活用する
シニア世代をターゲットとしたマーケティングにおいて、コミュニティ内での口コミの活用は非常に効果的な手段です。
シニア世代は信頼できる友人や仲間の意見を重視する傾向が強く、口コミの影響力が大きいという特徴があります。
口コミを促進するためには、体験を共有しやすい環境を整えることが大切です。
例えば、商品レビューを書くと特典が得られるキャンペーンを実施したり、SNS上で体験談を投稿してもらうイベントを開催したりすると良いでしょう。
さらに、コミュニティ内のインフルエンサーとなる人物に商品やサービスの良さを理解してもらえば、自然な形で周囲に推奨してもらうことで、効果的な口コミの連鎖を生み出すこともできます。
口コミの拡散には、オンラインコミュニティを活用するのが効果的です。
リアルの場での口コミよりも、インターネット上に残る口コミの方が、より長い間広範囲に口コミを広げることができます。
コミュニティ内での自然な口コミの流れを作り出すことで、信頼性の高い情報拡散が可能となり、効果的なマーケティングを行うことができるでしょう。
コミュニティを利用したマーケティングの方法については、以下の記事でも詳しく紹介していますので、興味のある方はご参照ください。
5.シニア向け商品・サービスのPRには「おしるこ」がおすすめ
シニア向け商品・サービスのPRにおすすめなのが、シニア向けSNS「おしるこ」です。
おしるこでは、会員が同じ趣味や関心を持つ人々とグループを作り、情報交換や交流を深めています。
地域別のコミュニティもあり、オフ会を通じたリアルな友達作りが行われています。
おしるこ内のグループやコミュニティを活用すれば、シニア世代にターゲットを絞った効果的なマーケティングを行うことが可能です。
おしるこは50代以上という年齢制限があるため、無駄な広告費用を抑えつつ、的確にターゲット層にアプローチできます。
さらにおしるこでは、実際にユーザーに商品・サービスを体験してもらう「体験型広告」で、商品・サービスをPRすることも可能です。
ユーザーが商品・サービスを利用し、感想を日記に投稿することで、自然な形での口コミ拡散が期待できます。
また、感想は新サービス開発に役立つ貴重なフィードバックにもなります。
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