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eスポーツがシニアに与える可能性
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最近では世界大会の開催や高額な賞金の用意などで、eスポーツの世界は注目を集めています。eスポーツはゲームであるため、なんとなく若者のものと思われがちですが、最近ではシニア世代の間でも注目され始めています。

その理由は、eスポーツがシニア世代に与える影響です。eスポーツとシニア世代と聞いてもなかなか結びつきが得られないかもしれませんが、eスポーツはシニア世代に良い影響を多く与える可能性があるとされています。

本記事ではシニア世代の間でeスポーツはどれほど注目され始めているのかや、その可能性についてご紹介していきます。

目次

  1. eスポーツはシニアの間でも注目され始めている?
  2. eスポーツがシニアに与える効果とは?
  3. eスポーツはシニア世代にとって大きな可能性を持っている
  4. eスポーツはシニアにとって大きな可能性となるかもしれない

1.eスポーツはシニアの間でも注目され始めている?

ゲームのコントローラーを持つ手

eスポーツと聞くと若者を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?まずは、eスポーツがシニア世代の間でどれほど注目され始めているのかをご紹介します。

eスポーツの高齢者プロチームが発足された

eスポーツのプロチームや世界大会が開催されていることは、よく知られていますが、実はeスポーツの高齢者プロチームも発足されています。

日本初となる高齢者のプロチームは「マタギスナイパーズ」は秋田市で発足されました。チームメンバーは、県内在住の66歳~73歳の男女8人で、平均年齢はなんと69歳です。この8人は練習などでの選考を経て、プロチームへの加入が決定しました。

参照:平均年齢69歳 国内初のeスポーツ高齢者プロチーム発足(河北新報)

また、シニア世代の健康づくりのためにeスポーツの体験会が愛媛県砥部町で開催されていました。

参照:お年寄りの健康づくりにeスポーツを 砥部町で体験会【愛媛】(南海放送)

様々な地域での事例からeスポーツは、シニア世代の間でも注目を集め始めていることがわかります。

ゲームを通して世代間での交流が行われている

熊本県のある自治体では、70歳超と小学生が一緒にeスポーツで対決をし、世代間の交流を促す取り組みが行われています。eスポーツは若者のためのものというイメージが強いですが、オンライン環境で対戦や交流が行えるため、バリアフリー空間として期待されています。

参照:70歳超と小学生、「ぷよぷよ」対決 eスポーツが生む健康と交流、熊本で見た(朝日新聞 GLOBE+)

ゲームが身近でないシニア世代にとっては、eスポーツという言葉自体聞いたことがなく、最初は苦戦していました。しかし、コントローラーをわかりやすく工夫することや、定期的にゲームを行うことで、自然とおしゃべりしながらでも楽しめるようになっていったそうです。

どうしても孤独になりがちなシニアですが、このようにeスポーツを通して、小学生と交流することで、日々の新たな楽しみを見つけることができます。また、世代間の交流を1つの共有点(eスポーツ)を通して行うことで、ただおしゃべりをするよりもお互いに楽しい時間を過ごせると考えられます。

2.eスポーツがシニアに与える効果とは?

悩むシニアと脳

eスポーツの注目度がシニア世代においても上がっていることは理解できましたが、実際にどのような効果があるのでしょうか?

ここからは、eスポーツがシニア世代に与える効果についてご紹介します。eスポーツにどのような効果があるのかが理解されれば、シニア世代とeスポーツの付き合い方も大きく変わってくることが想定されます。

参照:eスポーツで認知症予防!広がる新しい高齢者レクのあり方を探る(みんなの介護)

認知症の予防につながる

デジタルゲームが認知機能に効果があるとする研究結果があります。獨協大学のデジタルゲームと認知機能に関する論文によると、認知機能を向上させる効果があるのではないかとされています。

デジタルゲームが向上させる可能性のある認知機能は以下の通りです。

  • 空間回転能力
  • 視覚的な注意力
  • 視覚にかかわる短期記憶
  • コントラスト感度

デジタルゲームで遊ぶことにより、シニア世代の大きな不安材料である認知症予防に期待できる点においては、かなりの可能性を感じます。

高齢者の注意力改善が期待できる

熊本県の美里町では、高齢者の認知症予防を目的としたeスポーツを導入する事業を実施しています。具体的には、高齢者サロンなどでeスポーツの指導をし、高齢者と子供の世代を超えた交流を図るというものです。

この事業に参加した約80%の高齢者に注意力などの改善が見られました。また、脳の活性化も見られたことから、eスポーツは高齢者の注意力改善の一助となる可能性があることがわかっています。

3.eスポーツはシニア世代にとって大きな可能性を持っている

eスポーツがシニア世代の間でも注目され始めていることや、その効果を踏まえると、大きな可能性があると感じられます。特にシニア世代は年齢を重ねるにつれて、生きがいが少なくなってしまうことも問題となっているため、eスポーツはその生きがいの一助にもつながるかもしれません。

しかし、新しいものに対する抵抗感は人一倍強い傾向にあるため、ゲームやIT機器に対する理解度向上や嫌悪感の払拭が鍵となりそうです。

世代間の交流のきっかけとなる

シニア世代がeスポーツができるようになると、孫世代とも一緒に遊ぶことができるようになります。孫との交流はシニア世代の生きがいに大きな影響を与えるため、孫と一緒に何かができることはシニア世代にとって大変嬉しいことです。

また、孫も祖父母と一緒に何かをできることは少ないため、非常に良い世代間の交流となることが考えられます。

日々の健康につながる

前述の通り、eスポーツは認知症予防や注意力の改善につながるとされています。そのため、シニアが生き生きと暮らす一助となります。また、eスポーツが趣味となれば、何もすることがなくて1日がぼーっとテレビを観ているだけで終わっていたというシニアは生きがいを得ることができます。

eスポーツは自宅で1人でもできることなので、1人での外出がなかなか難しいシニアにもぴったりです。eスポーツ未経験のシニアにとっては、少しハードルの高いものなのかもしれません。しかし、最近注目が集まり始めているという背景からも、eスポーツはシニアの生活を豊かにする可能があると考えられます。

4.eスポーツはシニアにとって大きな可能性となるかもしれない

今回はeスポーツに注目をしながら、その可能性についてご紹介しました。なんとなく若者のものというイメージがあるeスポーツですが、最近ではシニア世代にも注目され始めています。

また、その可能性は大きいもので、日々の生きがいや認知症予防、注意力改善など健康維持につながる効果も期待されています。どうしても高齢になると自宅に引きこもりがちになってしまうため、家でもできるeスポーツはシニア世代にとってぴったりなのかもしれません。

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