シニアはシニアと呼ばれたくない?シニアという呼び方について解説
シニアマーケティングにおいて重要なターゲットの呼び方。最近は「シニア」という呼び方が一般的ですが、シニアと呼ばれる世代の方々は、この呼び方に対してどのような認識をもっているのでしょうか。
「シニアという呼称を使ったが、狙ったターゲット層に届かない」
このようにお悩みであれば、呼び方の認識にずれが生じているのかもしれません。
この記事では、シニアがシニアと呼ばれたくない理由や、シニアと呼ばれたくないシニア世代へのアプローチ法について解説します。
目次
1.「シニア」「高齢者」さまざまな呼び方と世代間イメージ
高齢の方を指す呼び方はさまざまですが、代表的なものを以下に挙げてみます。
・高齢者
・老人
・年寄り
・シルバー
・シニア
・おじいさん、おばあさん
NPO法人老いの工学研究所の調査によれば、「老人」や「年寄り」など、これまで使われてきた呼称は、すべての世代間でネガティブに捉える割合が多くなっています。

ネガティブなイメージをもった呼称に代わり、一般的な呼び方として定着しつつある「シニア」には、ポジティブなニュアンスが込められているとされます。

先述の調査でも、すべての世代で「シニア」という呼び方を最もポジティブだと感じる割合が多いことがわかります。。このことから、高齢の方を指す呼び方のなかでは「シニア」が最も適した呼び方といえるでしょう。
2.シニアとは一体誰のこと?
そもそも「シニア」とは、何歳からを指す言葉なのでしょうか。
株式会社クロス・マーケティングが行った「生活に関する調査(2022年)」によれば、「シニア」の年齢イメージは63.6歳でした。詳細はこちらの記事をお読みください。
「シニア世代」は何歳から?シニアの新しい呼び方や、シニア市場のビジネスチャンスも解説 | シニアド
ほとんどの世代は、60歳代を「シニア」の年齢イメージと捉えています。しかし「シニア」の当事者である世代の方も同じような認識をもっているのでしょうか。
未来ビジョン研究所によれば、「シニアと呼ばれて自分の事だと感じる」という問いに、60歳代の37%しか「感じる」と答えていません。
また、60歳代の84.2%は「シニアと呼ばれたい」との問いに「シニアと呼ばれたいとは思わない」と答えています。

この調査結果から、多くの世代が感じるシニアの年齢イメージと、シニアの当事者である60歳代のもつ認識には大きな開きがあることがわかります。シニア世代にとって「シニア」とは、自分たちのことではないのです。
3.シニアがシニアと呼ばれたくない理由
シニアがシニアと呼ばれたくない背景には、どのような理由があるのでしょうか。
同調査によれば「従来(とくに20・30年前)の60代と違うと感じるか」の質問において「そう思う」「ややそう思う」と答えた方が、85%にのぼることがわかりました。

従来の同年代にもっていたイメージは、自分たちには当てはまらないと感じているのです。
「年相応にならない」「若さ」「新しいものやコトに敏感」など、従来の同年代とは違うと感じる理由からもそのことが見てとれます。
「人生100年時代」という言葉が聞かれるようになりました。「アクティブシニア」や「デジタルシニア」と呼ばれるような新しいシニア世代も現れています。
これまでの高齢者のイメージとは違い、若々しく、古いものに固執しない、新しいものやコトに敏感なシニアにとって、高齢者を意味する「シニア」という呼び方は、あくまで「他人事」なのです。
「アクティブシニア」や「デジタルシニア」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
アクティブシニアの年齢・特徴・トレンド・アプローチ方法を解説! | シニアド
デジタルシニアとは?特徴やおすすめのアプローチ手法を解説 | シニアド
4.シニアと呼ばれたくないシニアにアプローチするなら「おしるこ」がおすすめ
シニアと呼ばれたくないシニア世代は、新しいものやコトに敏感です。「利用者の多くは若い世代」との認識が強かったSNSでさえも積極的に利用しています。「おしるこ」はそのようなシニアが多く利用するSNS。
「商品/サービス体験枠」「オンラインサービス掲載枠」「記事作成タイアップ」など、さまざまな広告サービスを使ってアプローチが可能です。
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