シニアマーケティングの成功事例7選!ポイントや効果的なアプローチ方法も紹介

シニアマーケティングの成功事例7選!ポイントや効果的なアプローチ方法も紹介
シニアのインサイト 投稿日: 更新日:

シニアマーケティングの成功事例7選!ポイントや効果的なアプローチ方法も紹介

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シニア向けの商品・サービスを訴求するときにはマーケティングをしますが、どうすればよいかわからないと感じることもあるでしょう。

そのようなときは、他社の成功事例を見てイメージを膨らませ、自社に活かすのがおすすめです。効果的なアプローチで、シニアマーケティングを成功させましょう。

本記事では、シニアマーケティングの成功事例やポイント、アプローチ方法を紹介します。

「シニアマーケティングの成功事例を探している」「シニア層へ効果的に訴求したい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

  1. シニアマーケティングの成功事例7選
  2. シニアマーケティングを成功させるポイント
  3. シニアマーケティングを成功させるためのアプローチ方法
  4. シニアマーケティングにはシニア向けSNS「おしるこ」がおすすめ

1.シニアマーケティングの成功事例7選

夫婦

ここでは、以下7つの企業をシニアマーケティングの成功事例として紹介します。

  • ワタミ株式会社
  • イオンリテール株式会社
  • 象印マホービン株式会社
  • JR東日本
  • RIZAP株式会社
  • 株式会社資生堂
  • Starley株式会社

シニアマーケティングをする際の参考になりますので、一つずつ見てみましょう。

ワタミ株式会社|ワタミの宅食

飲食店事業で有名なワタミ株式会社は、自宅に冷蔵・冷凍のお弁当を配達する「ワタミの宅食」というサービスを展開しています。

ワタミの宅食は、栄養バランスの取れたお弁当を温めるだけで食べられるというメリットから、福祉施設や病院、社員食堂などで多く利用されています。

特に、介護食を取り扱っているため、シニア層の利用者が多いのも特徴です。2010年から 2022年まで13年連続で、病者・高齢者食宅配市場で売上シェアNo.1を達成しています。

参考:「ワタミの宅食」は病者・高齢者食宅配市場で、13年連続売上シェアNo.1!|PR TIMES

ワタミの宅食がシニア層に人気が出た理由としては、LINEの活用が挙げられます。ワタミの宅食のLINE公式アカウントでは、お得な情報や健康コラムを配信しているほか、注文や問い合わせも可能です。

LINEはシニア層でも利用者が多いSNSなので、目に留まる機会が多く、うまくアプローチできました。

また、料理にとろみがあったり柔らかかったりするのも、シニア層に向けて配慮されているといえるでしょう。

参考:ワタミの宅食 ワタミ株式会社

イオンリテール株式会社|シニア向けオフラインイベント

全国でショッピングモールを展開するイオンリテール株式会社は、さまざまなシニア向けのオフラインイベントを行っています。

例えば、朝活体操や歯の衛生教育講座などです。これらのシニア向けオフラインイベントは、行きたくなる店づくりの一環として行われています。

結果として、イベント目当てで足を運ぶようになり、ついでに買い物をしてくれるという好循環が生まれたのです。

シニア層が興味を持つ健康に焦点を当て、まずは足を運んでもらうことでアプローチに成功した例といえます。

参考:イオンリテール株式会社|イオンが進める地域との取組み

象印マホービン株式会社|みまもりホットライン

水筒や家電製品でおなじみの象印マホービン株式会社は、「みまもりホットライン」というサービスを展開しています。

みまもりホットラインとは、通信機能を持った電気ポットを使うと、指定の時刻にポットの使用履歴がメールで届くサービスです。つまり、さりげなく離れて暮らす親の安否を確認できるのです。

「親が一人で暮らしていて心配だけど、いちいち連絡して状況を確認する時間がない」という、これまでよくあった状況を解決する画期的なサービスになりました。これまで、14,000人以上の方が利用しています(2023年9月25日時点)。

直接シニア層へ訴求するのではなく、シニア層の親を持つ家族の心をつかんで成功した例です。

参考:みまもりほっとライン | 象印マホービン株式会社

JR東日本|大人の休日倶楽部

JR東日本が展開する「大人の休日倶楽部」は、50歳以上を対象にした旅行会員組織で、累計会員数は約290万人です(2024年11月時点)。

会員になると、JR線のきっぷを割引で購入できたり、特別プランを予約できたりします。

会員には旅行やショッピングに興味があり、趣味へお金を使うことをためらわない方が多く集まっています。これは、初めから旅行をメインとし、旅を充実させるというコンセプトを持っていたため、狙っていたターゲット層を獲得できたと考えられるでしょう。

また、会員制にすることで、ブランド力と継続的な関係を築き上げている点は、参考にすべきポイントです。

参考:JR東日本「大人の休日倶楽部」2025年度版媒体資料

RIZAP株式会社|60歳からのシニアプログラム

RIZAP(ライザップ)株式会社は、独自のメソッドを活用してボディメイクをサポートするパーソナルトレーニングジム「RIZAP」を運営しています。

パーソナルトレーニングジムは若い人が通うイメージがありますが、RIZAPは60歳以上向けのシニアプログラムを提供しています。

厳しいダイエットではなく、足腰の強化や健康寿命アップを打ち出しているため、健康に関心のあるシニア層の心を掴んでいるのです。

若い層へのアプローチと異なり、とにかく無理なくできる、60代からでも体力づくりが大事だというメッセージが前面に押し出されています。

また、無料の健康相談で今の体力年齢がわかる機会を設け、始めるハードルを下げているのもポイントです。

参考:60歳からの足腰強化に!肥満解消に!|ライザップ

株式会社資生堂|「大人の七難」というキャッチコピー

株式会社資生堂は、中高年女性をターゲットにした化粧品ブランド「プリオール」を展開しています。プリオールは「大人の七難」というキャッチコピーを掲げ、ターゲット層にアプローチしています。

「大人の七難」とは、大人ならではの以下7つの悩みです。

  • 下がる
  • 凹凸
  • 乾く
  • 見えにくい
  • おっくう

このキャッチコピーで、肌の悩みだけではなく、気持ちが「下がる」や説明書きが「見えにくい」など、年齢に対しての悩みにもアプローチしているのがわかります。

ほかの化粧品ブランドとは異なり、中高年女性が主なターゲットであることを示しているのです。

また、イメージキャラクターに50代以上の俳優を起用しており、中高年女性向けの化粧品ブランドの地位を確立しています。

参考:大人の七難 ピースでいこう PRIOR(プリオール)|資生堂

Starley株式会社|シニア向けおしゃべりAIサービス

AIサービスを展開するStarley株式会社は、音声会話型おしゃべりAI「茶の間Cotomo」という新しいAI見守りサービスをリリースしています。

茶の間Cotomoでは、話し手(シニア)の電話番号と発信スケジュールを登録すれば、AIが定期的に電話してくれます。話の内容は家族がメールやマイページで確認できるため、離れていても家族の様子がわかるのです。

このサービスはシニア本人ではなく、その周りの家族や介護士に向けてプロモーションしています。これは、利用者と決済者が異なるためです。

横須賀市との実証実験や東北大学との共同研究をしており、信頼性もあります。茶の間Cotomoは、AIのような最先端技術をシニア向けサービスに落とし込んでいる良い例です。
参考:茶の間Cotomo

2.シニアマーケティングを成功させるポイント

紹介した成功事例は、どれも訴求する相手を明確にし、どのようにプロモーションすればターゲットに届くかが考えられていました。

成功事例のようにどのようなジャンルでもシニアマーケティングを成功させるには、以下4つのポイントを順番にこなしていく必要があります。

  1. ターゲティング
  2. ペルソナ設定
  3. カスタマージャーニーマップ策定
  4. プロモーション設計

まず、自社の商品やサービスを訴求したいターゲットを絞ります。ターゲティングの際は、「シニア層」とぼんやり決めるのではなく、「60代で旅行に興味があり、金銭的に余裕のある活動的なシニア」のように、ピンポイントで絞り込みましょう。

次に、さらに細かくターゲットを想定するペルソナ設定です。ターゲティングの情報に加え、生活リズムや時間の使い方まで設定することで、より効果的なアプローチ方法が見えてきます。

ペルソナ設定後は、顧客が商品・サービスと関わるまでの一連の流れを可視化するカスタマージャーニーマップの策定です。顧客がどこで情報を得て、興味を持ち、購入するのかを鮮明にイメージすることで、効果的なアプローチを探っていきます。

最後に、広告・プロモーション設計です。ペルソナ設定やカスタマージャーニーマップを参考に、どの媒体でどのようなメッセージを伝えれば訴求できるのかを考えます。

ここまでのステップを踏めば、シニアマーケティングは成功に近づくでしょう。

各ステップの詳細については、以下の記事で解説しているのでぜひご覧ください。

3.シニアマーケティングを成功させるためのアプローチ方法

シニア層へのアプローチ方法としては、新聞やテレビ、ラジオなどが浮かびます。しかし、最近はシニア層のインターネット利用時間が増えてきており、WebやSNSも無視できない状況になっています。
総務省の「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では、5,60代のSNS利用率は年々上がっており、LINEは60代でも86%以上の方が利用していることがわかっています。YouTubeの利用者も60代で60%以上いるため、今後はシニアマーケティングでも、WebやSNSでのアプローチが効果的です。

Webを活用したアプローチ方法については、以下の記事で解説しているのでぜひご覧ください。

4.シニアマーケティングにはシニア向けSNS「おしるこ」がおすすめ

近年はシニア層でも、LINEやYouTubeをはじめとしたSNSの利用時間が増えています。

そのため、本記事で紹介した成功事例をはじめとして、今ではWebやSNSでシニア層へアプローチするケースが多くなってきています。状況は日々変わっていくため、シニアマーケティングを成功させるには、常に最新の情報をキャッチする必要があるのです。

「今のシニアの声はどこで調査すればよい?」「シニアへ向けてアプローチしたいけど最適な媒体はどこ?」とお悩みの方におすすめしたいのが、シニア向けSNS「おしるこ」。

おしるこは会員の年齢平均が62.9歳、会員数約9万人(2025年1月)の50歳以上限定SNSです。おしるこ内ではユーザー同士が活発に情報交換しており、口コミで商品・サービスが広まるケースもあります。

また、おしるこではシニア層へ効果的にアプローチできるよう、「ポップアップバナー広告」や「記事広告」など、さまざまな種類の広告を用意しています。

「シニアのインサイトを知りたい」「シニアへのアプローチは難しい」と課題をお持ちの方へ、有効なシニア向けSNSがあります。詳しくは以下をダウンロードしてみてください。

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