シニア向けSNSプロモーション5ステップ!シニアに人気のSNSも解説
シニア向け商品・サービスのマーケティングにおいて、SNSを活用する企業が増えています。
昨今のシニア層は、スマホを利用している人が増えており、若者と同じようにSNSを活用する人も少なくありません。今後はさらにスマホ・SNS利用者が増加することが見込まれるため、早い段階からSNS運用をしておくと、競合優位性を高められるでしょう。
本記事では、シニア向けSNSプロモーションのやり方を5ステップで解説します。SNSプロモーションの概要や、シニア層のスマホ・SNS利用状況についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.そもそもSNSプロモーションとは?
SNSプロモーションとは、X(旧:Twitter)やYouTubeといったSNSを活用して、商品やサービスのプロモーション活動を行うことです。
昨今は、世界中でSNSユーザーが増え続けています。それに伴って、マーケティング施策にSNSを活用する企業も非常に多くなりました。
SNSでは、情報発信だけでなく、ユーザーとコミュニケーションをとったり、広告を出せたりします。こうした活用方法の多様さや、豊富なユーザーに訴求できる利便性などから、SNSプロモーションは企業のマーケティング活動において非常に重要な手法となっています。
SNSとは?
SNSとは「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service)」の略です。
Socialには「社会的な〜」「社交的な〜」といった意味合いがあります。つまりSNSは、ユーザー同士がメッセージを送り合ったり、写真・動画を共有できたりして、交流を図れるサービスなのです。
国内ユーザーが多いSNSには、X(旧:Twitter)・Instagram・YouTube・TikTok・LINE・Facebookなどがあります。
プロモーションとは?
プロモーションとは、商品やサービスを宣伝するための方法全般を指す言葉です。認知度を高めたり、購買を促すための活動を意味します。プロモーションの主な施策は、広告・販促イベント・訪問営業・PRなどです。
また、クーポン配布やキャッシュバックイベントの開催、特典付与などもプロモーション手法として有効でしょう。SNSプロモーションにおいても、広告やクーポン配布などを行う事例が多くあります。
2.シニア向けサービスでもSNSプロモーションは効果がある?
シニア向けのサービスでも、SNSプロモーションを行う事例は増えてきました。なぜなら、現代のシニアはスマホ普及率が高まり、SNSを利用する人も増えてきたからです。
しかし「シニア=スマホが苦手、SNSは知らない」というイメージを持つ人も少なくないでしょう。以下では、シニア層のスマホ利用やSNS利用状況について紹介しますので、シニアのイメージをアップデートするためにぜひご覧ください
シニアのスマホ利用状況
MMD研究所の「2024年シニアのスマートフォン利用に関する調査」によると、60〜79歳のスマートフォン保有率は93.5%と非常に高くなっています(MMD研究所, 2024)
契約や初期設定、アプリの導入などでは家族や友人からのサポートを受ける方が約半数にのぼりますが、日常的な利用は定着しており、主な利用目的は「通話」「メッセージアプリ」「インターネット検索」のほか、「ポイントサービスの利用」や「写真・動画の撮影・閲覧」などにも広がっています。
SNSの利用率
モバイル社会研究所が2025年に発表した調査によると、SNSの利用状況は以下の通りです(モバイル社会研究所, 2025)。
- 60代:約9割が利用
- 70代:約7割が利用
- 80代前半:約半数が利用
このように、シニア層全体でSNSは日常生活に浸透しつつあります。
SNSの特徴や、シニア層からの人気については、以下の記事も参考にしてください。
3.シニア向けSNSプロモーションのメリットとデメリット
シニア向けSNSプロモーションを展開する前に、まずメリットとデメリットを把握しましょう。双方を正しく理解しないと、思ったような結果が得られなかったり、逆に信頼を失ってしまったりするかもしれません。
以下では、シニア向けSNSプロモーションのメリットとデメリットを解説します。
メリット
シニア向けにSNSプロモーションを行うメリットとしては、コストが低い、信頼関係構築に活用できるといった点があげられます。
シニア向けSNSプロモーションのメリット
- 低予算で行える
- ファンとの信頼関係を構築できる
- フォロワー増による発信力強化が期待できる
- ターゲティングしやすい
SNSプロモーションは、アカウントを運用するだけならタダで行えます。広告を出す際も詳細なターゲティングが可能で、無駄な費用が発生しにくいため低予算でも広告運用しやすいでしょう。
アカウント運用が軌道に乗れば、顧客との双方向コミュニケーションによって、コアファンの創出や、ニーズのくみ取りにも役立つかもしれません。
よりニーズに即した商品・サービスを開発しやすくなったり、口コミによって情報が拡散されやすくなったりと、長期的に見てもメリットの多いマーケティング手法です。
デメリット
シニア向けSNSプロモーションのデメリットとしては、ノウハウが必要な点や、大手企業とまったく同じ土俵で戦わなければならない点、炎上リスクがある点があげられます。
シニア向けSNSプロモーションのデメリット
- ノウハウが必要
- ジャンルによっては競合が非常に多い
- 炎上リスクがある
SNSプロモーションは、無料で行えるマーケティング手法だからこそ、競合が非常に多いのが特徴です。また、まったく同じサービス内で施策を打たないといけないため、ある程度のノウハウと広告出稿予算が必要になるケースも多いでしょう。
特に注意したいのは、炎上リスクです。一度炎上してしまえば、その情報は半永久的にネット上に残ってしまい、長期にわたって企業活動に影響を及ぼすこともあります。
投稿内容がまったく意図しない方向で解釈されてしまい、炎上するケースも少なくありません。事前に炎上リスクについて学習したり、マニュアルを作成したりして、炎上防止対策を徹底しましょう。
4.シニア向けSNSプロモーション5ステップ
「シニア向けSNSプロモーションを行いたいけど、何からすればいいの?」
とお悩みの方も多いのではないでしょうか。初めてSNSプロモーションを行う方は、以下5ステップで運用をスタートしてみましょう。
シニア向けSNSプロモーション5ステップ
- ターゲット選定
- 利用するSNSの選定
- アカウント設定
- クリエイティブの作成・発信
- 分析と改善
それでは、各ステップで行う具体的な施策について、以下で解説します。
ターゲット選定
まずは、ターゲット選定を行いましょう。選定において定めてほしいのは、以下の情報です。
ターゲット選定において決める内容
- 年齢
- 性別
- 職業
- 趣味
- 居住エリア
- 家族構成
- 価値観・性格
- ライフスタイル
ターゲットによって、SNSに求める内容や、よく見る時間帯などがある程度決まってきます。そのため、上記のようなターゲット選定は重要です。
なかには「どこまで決めるの?」「ターゲットを狭めすぎるのも問題では?」と考える人もいます。しかし、決めたターゲットに当てはまるアカウントを探す訳ではありません。あくまで、顧客像を明確にしたうえで、その人の消費行動パターンや趣味趣向などをイメージしやすくするのが狙いです。
シニア層のターゲティングにおいては「アクティブ・シニア」「ケア・シニア」など、おおまかな分類を知っておくのも大切です。シニア層の分類については、以下の記事を参考にしてください。
利用するSNSの選定
ターゲット像が明確になったら、利用するSNSを選定しましょう。
前述のとおり、シニアに人気なのはLINE・YouTube、ポストシニアにも人気なのはInstagramです。複数のSNSを活用しても良いですし、ターゲットにあわせて1〜2個のSNSに絞ってもよいでしょう。
SNSを複数運用する場合、どのような掛け合わせにするかを慎重に考えてください。
SNSの組み合わせ方
- 特徴が近いSNSを組み合わせる:同じクリエイティブが使えてラク
- XとFacebookにほぼ同じ内容を投稿
- YouTubeに投稿した動画の切り抜きをTikTokやInstagramに投稿
- まったく異なるSNSを組み合わせる:異なるユーザー層にアプローチできる
- Facebookでターゲット層にアプローチしつつ、TikTokで孫の層にアプローチして、家族全体に対して認知度向上を図る
- Instagramでは作り込んだ写真や動画を、Xでは会社の日々の様子を発信
アカウント運用にどれくらいのリソースを割けるか、誰にアプローチしたいのか、発信したい情報は何かによって、SNSの種類や数、組み合わせ方を考えていきましょう。
アカウント設定
利用するSNSが決まったら、アカウントを作成していきます。事前に準備するのは、以下のものです。
アカウント開設時に準備しておくこと
- アカウント名(会社名、サービス名、マスコットキャラ名など)
- 開設日
- プロフィール欄
- アカウント画像
- 投稿内容の方針(発信内容、文章のテイストなど)
- 投稿頻度・投稿時間帯
- 使用するハッシュタグ
上記は、アカウントを一貫したキャラクターで運用していくのに大切です。文章のテイストや、使用するハッシュタグが決まっていないと、ユーザーから認知してもらいにくくなります。
「この会社って動画シリーズ〇〇を投稿しているとこだよね」「このサービスって〇〇だよね」と、消費者から明確なイメージを持ってもらえるように、アカウント開設前からしっかりと準備を進めましょう。
クリエイティブの作成・発信
SNSアカウントを開設する前に、クリエイティブ作成も行いましょう。クリエイティブとは、文章・画像・動画などをSNSに投稿するものです。
クリエイティブ作成において重要なのが、先ほど決めた「テイスト」です。テイストが揃っていないと、ユーザーから認知されにくくなります。
テイストを決められないときは、さまざまなアカウントを見てみて「こういう文章がイメージに合っているな」「この画像のテイストがいいな」と、具体的なイメージに落とし込んでみると良いでしょう。
もちろん、丸パクリは絶対NGです。いくつかのアカウントから良いと思う要素を取り出して、自社なりのテイストを創り、投稿してみてください。
分析と改善
クリエイティブを投稿してみたら、リアクションを分析してみましょう。各SNSでは、エンゲージメント(閲覧数やいいね数など)を確認できます。数投稿したら、リアクションが良かった・悪かった要因を分析してみてください。
リアクションが良くなる要因
- そもそも自社の注目度や人気が高かった
- その内容について注目度が高かった
- おすすめ表示された(アルゴリズムに乗る投稿だった)
- フォロワー数の多いユーザーがいいね、リポスト等をした
- ユーザー数の多い曜日・時間帯だった
- 人気となった投稿の前後だった
大切なのは、リアクションが良かったときを再現し、悪くなる要素は極力なくすことです。1つひとつの投稿のクオリティを高め、効率よく認知度を高められるようにしましょう。
また、状況に応じてSNS広告を活用するのもおすすめです。SNS広告の重要性や、運用方法については以下の記事をご覧ください。
5.まとめ
本記事では、シニア向けSNSプロモーションについて解説しました。本記事の5ステップを参考にして、効果的なプロモーション施策を打てるよう工夫していきましょう。
「いまいち反応がない」「アカウント運用に割くリソースがない」とお悩みの方には、シニア向けSNS「おしるこ」がおすすめです。
50歳以上限定のSNSなので、シニア層に効率よくアプローチできます。商品記事・PR動画の掲載や、商品やサービスの体験サービスもあるので、通常のアカウント運用より積極的にプロモーションしていきたい企業にもぴったりです。
「シニアのインサイトを知りたい」「シニアへのアプローチは難しい」と課題をお持ちの方へ、有効なシニア向けSNSがあります。詳しくは以下をダウンロードしてみてください。
「シニアド」へのご相談を1クリックで予約しませんか?
シニア市場への理解を深め、効果的なアプローチをサポートいたします。マーケティング戦略、ブランディング強化など、ご検討中の課題をぜひお聞かせください。 専門スタッフが丁寧に対応いたします。