60代が求める「生きがい」とは?シニア世代に響くマーケティング施策のポイントも解説
60代シニア世代をターゲットとしたマーケティングを実施するにあたり「60代シニアは何に生きがいを感じ生活を送っているのか」を知りたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、60代の生きがいに影響する要素は何か、何に生きがいを感じているのかを紹介し、シニア世代に響くマーケティング施策のポイントを解説します。
目次
- 60代シニア世代の特徴
- 生きがいに影響する要素とは
- 60代は何に「生きがい」を感じているか
- 60代シニア層をターゲットとしたマーケティングのポイント
- 60代シニアのマーケティングならシニア向けSNS「おしるこ」
1.60代シニア世代の特徴
まずは、60代のシニア世代の主な特徴を紹介します。
- 健康意識が年々高まる: 年齢とともに健康への関心が強くなり、健康維持や予防医療に関心がある。
- 生活スタイルは比較的アクティブ:支出の中では、教養娯楽費や交通・通信費、交際費の割合が多く比較的アクティブな生活を送っている。
- 就労意欲が高い:65歳以降も働き続けたいという意欲が強く、セカンドキャリアを模索する人も多い。
- インターネット利用率が高い:インターネット利用率は86.8%と高く、情報収集の手段として積極的に利用している。
参考:令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査|内閣府 家計調査年報(家計収支編)2023年(令和5年)|総務省統計局 令和5年版高齢社会白書|内閣府 令和5年版情報通信白書|総務省
これらの特徴については、以下の記事で具体的なデータとともに詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
2.生きがいに影響する要素とは
60代の世代にとって、生きがいに影響する要素は何かを見てみましょう。
内閣府が公表している「令和3年度高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査」「令和4年版高齢社会白書」によると、以下の要素が生きがいの感じ方に大きく関わっていることがわかります。
- 配偶者・パートナーの有無:配偶者やパートナーがいる人の方が、そうでない人よりも生きがいを感じている。
- 就労状況:収入を伴う仕事をしている人の方が、そうでない人よりも生きがいを感じている。
- 経済的安定:家計にゆとりがあり、心配なく暮らしている人ほど生きがいを感じている。
- 健康状態:健康状態が良好な人ほど、生きがいを強く感じている。
- デジタル活用:インターネットやSNSを利用している人の方が、そうでない人よりも生きがいを感じている。
特に意外なのは、デジタル活用と生きがいの関係ではないでしょうか。
令和4年版高齢社会白書によると、「情報機器を使わない」と回答したシニア世代で生きがいを「十分感じている」と回答した人が10.3%だったのに対し、「インターネットやSNSなどを利用している」シニア世代では30%を超え、使わない人の3倍以上となっています。
若年層だけでなく、シニア世代にとってもデジタル機器は生活になくてはならないものになっているということでしょう。
3.60代は何に「生きがい」を感じているか
次に、60代シニアが具体的に何に生きがいを感じているのかを見てみましょう。
内閣府の「令和3年度高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査」の中の、「生きがい(喜びや楽 しみ)を感じる時」に対する回答は以下のとおりです。
男性(%) | 女性(%) | |||
60~64歳 | 65~69歳 | 60~64歳 | 65~69歳 | |
孫など家族との団らんの時 | 36.3 | 48 | 54.2 | 67.6 |
おいしい物を食べている時 | 52.1 | 53.5 | 71.6 | 55.9 |
趣味やスポーツに熱中している時 | 61.6 | 55.9 | 48.4 | 54.7 |
友人や知人と食事、雑談している時 | 37 | 44.6 | 67.1 | 59.8 |
テレビを見たり、ラジオを聞いている時 | 34.9 | 31.7 | 49 | 42.5 |
旅行に行っている時 | 46.6 | 44.6 | 51 | 38 |
夫婦団らんの時 | 40.4 | 43.6 | 35.5 | 30.7 |
他人から感謝された時 | 30.1 | 30.2 | 40 | 35.8 |
仕事に打ち込んでいる時 | 51.4 | 44.1 | 38.7 | 32.4 |
収入があった時 | 34.2 | 26.7 | 43.9 | 29.6 |
勉強や教養などに身を入れている時 | 20.5 | 21.8 | 15.5 | 15.6 |
社会奉仕や地域活動をしている時 | 8.2 | 14.9 | 5.2 | 9.5 |
若い世代と交流している時 | 9.6 | 9.9 | 10.3 | 7.8 |
その他 | 0.7 | 2.5 | 1.3 | ー |
不明・無回答 | ー | 0.5 | 1.3 | ー |
引用:令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査結果|内閣府
男性は「趣味やスポーツに熱中している時」「おいしい物を食べている時」「仕事に打ち込んでいる時」に生きがいを感じているという回答の割合が多くなっています。
女性は「おいしい物を食べている時」「友人や知人と食事、雑談している時」「孫など家族との団らんの時」が多いという結果です。
全体の傾向としては、人との交流や趣味活動、食事を楽しむことに生きがいを感じる人が多いといえるでしょう。
また、女性は男性と比べ人との交流に生きがいを見出す傾向が強いことが特徴といえます。
4.60代シニア層をターゲットとしたマーケティングのポイント
60代シニアが何に生きがいを感じているかという点を踏まえたうえで、マーケティングを実施するにあたっての重要ポイントを解説します。
商品・サービスは価値の訴求がポイント
60代シニアは、価格が安いという点だけで商品・サービスを選ぶのではなく、購入した結果得られる価値の大きさを重視する傾向があります。
たとえば、60代シニアの生きがいにもとづいて商品・サービスを提供するとした場合にも、以下のような訴求を行うと効果的でしょう。
【健康増進をサポートする商品】
- 日常生活の質の向上:「階段を楽に上れるようになる」「孫と遊ぶ体力がつく」など、具体的な生活シーンの改善を伝える。
- 具体的な健康指標の改善:「3ヶ月で血圧が10%改善」など、数値で示せる効果を強調する。
【シニアの就業を支援するサービス】
- 社会との繋がり:「週3日のパートタイムで新しい仲間ができる」など、人間関係の広がりを強調する。
- 生きがいの創出:「あなたの経験を活かせる仕事で、社会に貢献できる」など、自己実現の機会を提示する。
【旅行関連サービス】
- 特別な時間を共有:日常から離れて、特別な時間を過ごせることをアピールする。
- 思い出を形にする:体験を通して得た感動や思い出を、写真や動画、記念品などで形に残せることを示す。
60代シニアが何を求めているかを理解し、商品・サービスを購入することのメリットを具体的にイメージしてもらうことが重要です。
生きがいとデジタル活用の関係性を活かしたアプローチが鍵
インターネットやSNSの利用率が高い今どきのシニア世代にアプローチするには、デジタル媒体の活用が鍵となります。
総務省の「令和5年版情報通信白書」によると、60代のインターネット利用率は86.8%です。
前述した通り、インターネットやSNSを利用するシニアの方がそうでないシニアより生きがいを感じていることからも、シニア世代にとってデジタル機器はなくてはならないものになっているとわかります。
デジタル媒体を活用すれば、シニア世代の生きがいづくりをサポートしながら、効果的なマーケティングを展開することが可能でしょう。
たとえば、コミュニケーションの各フェーズにおいて、以下のような活用方法が検討できます。
【認知フェーズ】
- 新聞・テレビなどの従来メディアで、QRコードを活用した簡単なデジタル接点を提供
- YouTubeでのハウツーコンテンツ配信
【関係構築フェーズ】
- LINEの公式アカウントを通じた双方向コミュニケーション
- オンラインコミュニティやSNSで趣味や関心事の共有機会の創出
【育成フェーズ】
- デジタルを活用した新しい体験や学びの提供(オンライン教室、動画講座など)
- 参加型コンテンツによる生きがいづくりのサポート
シニア世代のデジタル活用を促進し、生きがいを感じられる機会を提供することが、今後のシニアマーケティングの重要なポイントとなるでしょう。
5.60代シニアのマーケティングならシニア向けSNS「おしるこ」
本記事では、60代シニアが何に生きがいを感じているかを紹介しました。
60代シニアは、人との交流や趣味活動、食事を楽しむことに生きがいを感じる人が多いことがわかります。
60代シニアをターゲットとしたマーケティングを行う際は、このようなシニア世代の生きがいと絡めることで、興味関心を得られるかもしれません。
「効率よくシニア世代にアプローチできる媒体を探している」「60代のターゲットについてさらに理解を深めたい」といった方におすすめなのが、シニア向けSNS「おしるこ」です。
おしるこは50歳以上限定のシニア向けSNSで、会員数は8万人以上(2024年3月時点)となっています。
おしるこでは、以下のような広告メニューをご用意しており、他SNSよりも効率的にシニア世代へのアプローチが可能です。
- アプリ起動時に表示され多くの会員にアプローチできる「ポップアップバナー広告」
- 生活に役立つ情報として認知してもらえる「記事広告」
- 商品を体験してもらい口コミによる自然な拡散を狙う「商品体験広告」
さらに、おしるこ会員を集めた座談会を開催できるメニューもあり、直接60代のシニア世代の声を聞き商品・サービスの改善や、マーケティング戦略立案に活かすことが可能です。
おしるこの活用方法や広告の詳細は以下よりダウンロードいただけますので、興味のある方ーゲット層にアプローチが可能です。
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