シニア世代と英会話サービス 生涯学習とコミュニティ形成としての活用
「英語を話せるようになりたい」という憧れは、誰しも1度は抱いたことがあるのではないでしょうか。
リタイア後に新たな趣味として、英会話に挑戦するシニア世代も少なくないようです。
この記事では、シニア世代にとって語学学習がどのような意義を持つのか、また「生涯学習」や「コミュニティ」としての役割も期待できる、英会話サービスの可能性とその集客方法について解説していきます。
目次
1.シニア世代の語学学習への意義・価値観
まず、シニア世代は語学学習についてどのように考えているのでしょうか。
Duolingo JAPAN Reportは、2024年9月に『Duolingo 語学学習の有無によるシニア層の私生活の意欲に関する比較調査』を発表しました。
この調査によると、語学学習を認知症予防として取り入れているシニア世代が多いことがわかりました。また、公立諏訪東京理科大学 工学部 情報応用工学科 篠原菊紀氏も、この調査について「第2言語の学習は認知機能低下予防・認知症予防に役立つ可能性がある」とコメントしています。
日常生活で使用しない言語を継続して学習することで、脳の記憶機能のトレーニングになるとともに、新しいことを学ぶ好奇心が生まれ日常の楽しみとなります。シニア世代にとって日常に取り入れやすく、楽しみながら継続できる語学学習は認知症予防に効果的だといえるのかもしれません。
また、語学学習をしているシニア世代の方が、非学習のシニア世代と比較して自己肯定感が高い、家族や外部とのコミュニケーション頻度が高い、新しいことを学ぶ意欲が高い、目標を持つ人が多い、など、積極的で前向きな傾向にあることがわかりました。
シニア世代が語学学習をする背景には、何かを学ぶことで日々の生活に楽しみや刺激をもたらすことで、より健康に、より充実した人生を送りたいというシニア世代の思いがあるのかもしれません。
参考:【Duolingo JAPAN Report】『Duolingo 語学学習の有無によるシニア層の私生活の意欲に関する比較調査』を発表
2.シニア世代の「生涯学習」の重要性
文部科学省は、生涯学習について以下のようにまとめています。
「生涯学習」とは,一般には人々が生涯に行うあらゆる学習,すなわち,学校教育,家庭教育,社会教育,文化活動,スポーツ活動,レクリエーション活動,ボランティア活動,企業内教育,趣味など様々な場や機会において行う学習の意味で用いられます。また、人々が、生涯のいつでも、自由に学習機会を選択し学ぶことができ、その成果が適切に評価される社会を指すものとして「生涯学習社会」という言葉も用いられます。
引用:平成30年度文部科学白書
つまり、「生涯学習」とは、人々が一生にかけて様々な場所、機会で学習することだといえるでしょう。
シニア世代にとって、「生涯学習」は様々な意味を持っています。
例えば、前章で述べたように、生涯学習は認知症予防の意味を持つ場合もあります。新たな知識を学び、身に着けていくことによって脳の認知機能の低下を防ぐことを期待できます。
また、生涯学習がシニア世代にとって社会とのつながりをつくる場や機会になるともいえるでしょう。学習のために通う場所での出会いや、共通の学びが繋ぐ人との縁もあるかもしれません。シニア世代にとって、社会とのつながりは、より豊かな人生を送るためにも、シニア世代の健康や安全を守るためにも大きな役割を持っています。
3.シニア世代にとっての英会話のメリット
生涯学習の中でも、語学学習は気軽に始めやすく、身近な学習活動の1つだといえるでしょう。
シニア世代にとって、英会話を始めるメリットは大きく3つあります。
1.教材が充実している
英語学習は義務教育から始まります。また、「英語を話せるようになりたい」という需要の高さに伴い、他言語に比べて教材が充実しています。
書店でのテキストの購入はもちろん、Youtubeなどのコンテンツを活用したり、英語学習アプリが充実していることも学習を始めるハードルを下げるきっかけとなるでしょう。
「シニア世代」といっても、書籍での学習を好む人もいれば、最新のアプリに挑戦してみたいシニア世代もいるでしょう。他言語と比べて学びたいと思う人が多い英会話だからこそ、シニア世代一人ひとりにあった教材を見つけやすく、継続した学習が期待できるのではないでしょうか。
また、新たなことを学習したいと思うシニア世代は、長い人生の中で積み重ねてきた自分なりの勉強法、言い換えると、自分が学びやすいツールや方法を確立しているシニア世代も多いと考えられます。様々なテキストの中から、それぞれに合う教材を、シニア世代の顧客自身が選べることもメリットの1つだといえるでしょう。
2.社会とのつながりのきっかけになる
英会話は、英語を通して他者とコミュニケーションを取れるようになることが目的です。英会話を始めることで、英会話講師とのつながりや、同じ英会話スクールに通う人との出会い、「英会話ができるようになりたい」と同じ目標を持つ人との出会いなど、出会いのきっかけが増えるといえます。
加えて、英語が話せることによって、日本語話者だけでなく英語話者ともコミュニケーションを取ることができるようになります。
英会話は英語を通した他者とのコミュニケーションを目的としています。ひとくくりに趣味といっても、他者とのコミュニケーションを目的とする英会話を趣味として楽しむことで、英会話のレベルアップを目指すだけでなく、言語の壁を超えたつながりが期待できるでしょう。趣味を通した新たな出会いが、シニア世代にとっての楽しみとなる英会話は、趣味や自己研鑽の域を超えた可能性を持っているのではないでしょうか。
英会話を通じた新しい出会いがシニア世代の生活に楽しみをもたらすことは、英会話が持つ大きな魅力ですね。
3.通学型・オンライン型など自分にあった学習スタイルが選べる
デジタルシニアと呼ばれるように、インターネットなどを使いこなすシニア世代も増えてきています。
インターネットが普及した今、英会話教室に通わずとも、自宅で英会話レッスンを受講できるオンライン英会話サービスも充実してきています。「自宅近くに英会話スクールがない」「毎週出かけていくのは負担が大きい」というシニア世代にとって、オンライン英会話は始めやすく続けやすいのではないでしょうか。
また、趣味を通した新たな出会いを期待するシニア世代には、英会話カフェもおすすめです。
英会話カフェとは、お茶や軽食を楽しみながら英会話ができるカフェのことです。ふらっとカフェにいくような感覚で英語を学べるその気軽さが魅力だといえるでしょう。
加えて、オフラインで誰かと会い、話をすることはシニア世代にとっては日常の楽しみとなるとともに、コミュニティの形成につながると考えます。英会話カフェによるコミュニティは、誰かに会える楽しさをシニア世代にもたらすとともに、そのコミュニティに属するシニア世代の生活に変化があったときに、気づいてくれる人がいる安心も与えてくれるのではないでしょうか。目的は英会話であっても、そこでできたコミュニティがシニア世代に楽しさと安心をもたらす可能性があるといえます。
4.シニア世代を英会話サービスに集客していくには
シニア世代を英会話サービスに集客する際にも、コミュニティを活用することができます。
コミュニティを活用してマーケティングを行うことを、「コミュニティマーケティング」といいます。
コミュニティマーケティングの強みは、実際にサービス・商品を利用した人の声が聞けることです。これは口コミと言われるものですが、自分が知っている人の口コミはシニア世代にとって信頼できるものとなるでしょう。
コミュニティマーケティングを実施する際、活用できる媒体が「おしるこ」です。
「おしるこ」とは、50代からのコミュニティアプリ、つまりシニア世代専用SNSです。
気軽に誰かとつながったり、日記を投稿したりと、使い方は他のSNSと同じですが、ポイントは50代以上という点です。
新しいコミュニティに入ることに不安があるシニア世代にとっても、年齢の近いコミュニティは親近感や安心感を得やすく、気軽に入りやすいのではないでしょうか。
また、「おしるこ」はコミュニティとして機能するだけでなく、サービス・商品を体験できたり、PR動画を掲載できたりと、広告サービスとしても活用できます。
シニア世代をターゲットにしたサービス・商品を、「おしるこ」を活用して効率よく集客してみませんか?
5.まとめ
シニア世代が英会話サービスを利用することは、生涯学習という点に加え、シニア世代が参加するコミュニティとして機能する可能性もあります。
シニア世代にとって英会話は日常に楽しみをもたらすとともに、コミュニティの形成にも役立てることができるでしょう。
また、英会話サービスへの集客のために、コミュニティを活用することも有効です。貴社のサービスをシニア世代に普及させたい、シニア世代のユーザーを集客したいという思いを、「おしるこ」で叶えませんか?
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