出会いを求める60代の実態とは?シニアに出会いを提供するコミュニティの作り方も紹介

出会いを求める60代の実態とは?シニアに出会いを提供するコミュニティの作り方も紹介
シニアのインサイト 投稿日:

出会いを求める60代の実態とは?シニアに出会いを提供するコミュニティの作り方も紹介

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60代の多くが、新たな出会いを求めていることをご存知でしょうか。

定年退職や配偶者との死別・離別後、新たな人間関係を構築したいと考えるシニア世代は少なくありません。しかし、出会いの場が限られていることに悩む方も多いのが現状です。

この記事では、60代シニアがどのような出会いを求めているのかという実態や、シニア世代に出会いの場を提供するためのコミュニティの作り方について、詳しく解説します。

目次

  1. 出会いを求める60代の実態とは?
  2. 60代が選ぶ出会いの場とは?
  3. シニア世代が安心して参加できるコミュニティの作り方
  4. シニア専用SNS「おしるこ」は60代に新たな出会いを提供するコミュニティ

1.出会いを求める60代の実態とは?

出会いを求めるシニア世代の実態を、データをもとに紹介します。

恋愛や結婚を望む独身ミドル・シニア世代は20.6%

結婚相談所を運営するタメニー株式会社が50~79歳の独身男女2,407人を対象に実施した調査では、独身ミドル・シニア世代の20.5%が「交際している相手がいる」「好意を寄せている相手がいる」「なんとなく気になっている相手がいる」と回答し、恋愛に前向きな姿勢を示しています。

図2

また、同調査によれば恋愛・結婚への願望については「結婚(入籍)相手が欲しい」が7.5%、「事実婚・同棲相手が欲しい」が3.7%、「恋人が欲しい」が9.4%となっています。

図1

シニア世代の中には、年齢を重ねても、新しい絆や関係性を求め続ける人が一定数存在するということでしょう。

参考:PR TIMES 独身ミドル・シニアの婚活・恋活、家族に「伝えない」人が66.2%|タメニー株式会社

シニア世代の恋愛事情については、以下の記事でさらに深堀りして紹介していますので、興味のある方はぜひご参照ください。

親しい友人がいない60代は30%以上

内閣府が実施した「第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」によると、多くの60代が友人関係の希薄さに直面していることがわかります。

この調査では、60〜64歳の36.4%、65〜69歳の32.5%が「親しい友人はいない」と回答しています。

これは、アメリカ・ドイツ・スウェーデンの同世代と比較すると約3倍も高い数値です。

多くの日本人は現役時代、仕事を中心とした人間関係を築き、退職とともにそれらの関係が失われてしまうため、このように「親しい友人はいない」という人が多くなってしまうのだと推察できます。

2.60代が選ぶ出会いの場とは?

60代のシニア世代は、どのような場所で新しい出会いを見つけているのでしょうか。

シニア世代特有のニーズに応えるさまざまな出会いの場を紹介します。

シニア向けSNS

おしるこ
シニア向けSNS:おしるこ

インターネットを活用したシニア向けSNSは、場所や時間に縛られず気軽に交流できる人気の出会いの場となっています。

特に最近はシニア世代の利用者限定のプラットフォームが増加し、同世代との交流を深める機会として注目を集めているようです。

たとえば、以下のようなシニア向けSNSがあります。

  • おしるこ:カイト株式会社が運営する50歳以上限定のSNSアプリ。会員数は約9万人(2025年1月時点)、会員の平均年齢は62.9歳。
  • らくらくコミュニティ:富士通コネクテッドテクノロジーズが運営。NTTドコモのシニア向けスマートフォン「らくらくスマートフォン」に付随するSNSとしてはじまったサービス。
  • 趣味人倶楽部:同じ趣味や共通の興味がある仲間を見つけて交流できるSNS。会員の多くが50代以上のシニア世代となっている。

シニアに人気のSNSについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひご参照ください。

趣味の教室や地域サークル

趣味を通じた出会いは、共通の関心事があるため自然な会話が生まれやすく、60代の方々にも人気です。

以下に、代表的なシニア向け趣味・地域サークルを紹介します。

  • シニアサークルアッシュ:50代・60代・70代以上の中高年が中心として活動しているサークル。無料の会員登録を行うだけで、イベントに参加可能。
  • 日本セカンドライフ協会:シニア向け講座・食事会・街歩きや登山などさまざまなジャンルのイベントを開催している会社員OB・OGの団体。
  • 老人クラブ:おおむね60歳以上のシニア世代が、社会奉仕活動・健康づくり・生きがい創出を目的として地域で自主的な活動を行う組織。

これらのコミュニティは単なる交流の場にとどまらず、シニア世代の社会参加や生きがい創出にも寄与しています。

シニア世代が集まる趣味サークルやコミュニティについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひご参照ください。

結婚相談所

シニア世代の中でも、結婚を視野に入れた出会いを求める人には、中高年・シニア向けの結婚相談所が選ばれています。

代表的なシニア向け結婚相談所は以下のとおりです。

  • 茜会:創業60年以上の歴史を持つ、中高年・シニア向け結婚相談サービス。利用者の平均年齢は男性62.7歳、女性59.9歳となっている。
  • M’sブライダルジャパン:「大人のための婚活・結婚相談所」として30代以上に特化。「昔ながらの手作業」による、丁寧で親身な個別紹介を特徴としている。

シニア向けの結婚相談所は、健康状態や家族関係、将来の介護問題など、シニア世代特有の悩みや条件についても相談しやすい環境が整っているのが特徴です。

マッチングアプリ

近年、スマートフォンの普及に伴い、シニア世代にもマッチングアプリの利用が広がっています。

たとえば、以下のようなシニア向けマッチングアプリが人気を集めています。

  • Goens(ゴエンズ):50歳以上限定の恋活・婚活マッチングアプリ。同世代で共通の話題や価値観を持つ人との出会いを提供。
  • パートナーズ:30代以上限定のマッチングアプリ。シニア向けをうたっているわけではないものの、一般的なマッチングアプリより利用者の年齢が高め。

マッチングアプリの最大の利点は、時間や場所を選ばず自分のペースで出会いを探せること。

現在は、60代の9割超、70代の8割超、80代前半の6割超がスマホを所有しているというデータもあり(NTTドコモ モバイル社会研究所の調査データ参照)、シニア世代にも若い世代に人気のマッチングアプリが徐々に広まっているようです。

3.シニア世代が安心して参加できるコミュニティの作り方

これから、シニア世代に出会いの場を提供したいと考えている方向けに、シニア世代が安心して参加できるコミュニティの作り方を解説します。

プライバシーに配慮し安全性を担保

シニア世代向けコミュニティを設計する際、最も重視すべき点の一つがプライバシーと安全性の確保です。

シニア世代は、個人情報の取り扱いや詐欺などのリスクに対して特に敏感な傾向があります。

プライバシーと安全性確保のための具体的な仕組みとしてまず重要なのが、全会員の本人確認の実施です。

免許証やパスポートなどの公的書類による確認プロセスを設けることで、なりすましや詐欺被害のリスクを大幅に軽減できます。

また、プロフィール情報の公開範囲を細かく設定できる機能をつけると、シニア世代のユーザーも安心して利用できるでしょう。

さらに、コミュニティ内での不適切な行為に対する報告・対応システムの整備も不可欠です。

これらの安全対策を実施していることを積極的に告知すれば、シニア世代が安心してサービスを利用できるようになるでしょう。

コミュニティを維持管理・活性化させるための「コミュニティマネジメント」の取り組み方については、以下の記事でも詳しく紹介しています。

サービス設計はアクセシビリティに配慮

シニア世代向けコミュニティの成功には、使いやすさ(アクセシビリティ)への徹底した配慮が欠かせません。

60代以上のシニア世代は視力や聴力、複雑な操作の可否など個人差が大きいため、誰もが無理なく利用できる設計になっていることが重要です。

具体的には、以下のような工夫を行うのが効果的です。

  • 文字サイズ変更機能を標準搭載する
  • 重要ボタンは大きく、分かりやすい位置に配置する
  • 専門用語やカタカナ語を極力避け、平易な表現を使用する
  • 操作方法の説明を動画やイラスト付きで提供する

使いやすさへの配慮が、結果的にコミュニティへの長期的な参加と活発な交流につながります。

オンライン・オフラインを組み合わせたアプローチ

シニア世代向けコミュニティの構築においては、オンラインとオフラインの両方の交流機会を提供することも重要です。

デジタルツールに慣れた方とそうでない方が混在するシニア層に対応するためには、多様なアプローチが必要です。

たとえば、オンライン上の趣味グループからスタートし、定期的なオフラインのお茶会や旅行といった実際の交流へと発展させていくと、自然と参加者の親密度が深まります。

重要なのは、オンラインとオフラインの交流を断絶させないことです。

オフラインイベントの様子をオンラインコミュニティで共有したり、オンラインでの話題をオフラインイベントで取り上げたりするのがよいでしょう。

オンライン・オフラインを組み合わせた交流の場を提供することで、コミュニティの活性化と参加者の満足度向上につながります。

安心感・信頼感のあるコミュニティ設計

シニア向けコミュニティの運営では、安心感と信頼感の醸成が不可欠です。

まず、運営側の姿勢や方針を明確に示すことが基本です。

運営会社の詳細情報を明確に開示し、「誰が運営しているのか」を明らかにすることで、信頼が生まれます。

また、コミュニティ内でのルール作りも重要です。

トラブルが発生した際の解決プロセスを明確にし、公平性を保つことも信頼感につながります。

さらに、利用者の声に耳を傾け、サービス改善に活かす姿勢を示せば、コミュニティへの所属意識と安心感が高まるでしょう。

シニア世代が「利用しにくい、自分には合わない」と感じてしまうコミュニティの特徴については、以下の記事で詳しく紹介していますので、興味のある方はご参照ください。

4.シニア専用SNS「おしるこ」は60代に新たな出会いを提供するコミュニティ

本記事では、60代の求める出会いについての実態と、シニア世代が安心して参加できるコミュニティの作り方を紹介しました。

60代のシニア世代は、定年退職やライフステージの変化を経て、新たな人間関係やつながりを求める傾向があります。

しかし、実際には出会いの場が限られており、孤独感や人間関係の希薄さに悩む人も少なくありません。

そんな中、シニア世代専用SNS「おしるこ」は、50歳以上限定のコミュニティとして多くの60代に選ばれています。

特に「安全性」「使いやすさ」にこだわった設計が、多くのシニア世代から支持されており、会員数は約9万人以上(2025年1月時点)にのぼります。

会員登録の際には、運転免許証・パスポート・保険証などの公的身分証明書による本人確認を100%実施しており、なりすましや不正利用を防止できます。

また、匿名での利用が可能なため、プライバシーに配慮しながらも安心して交流できる環境が特徴です。

ユーザーからは「入院中も仲間とのつながりが支えになった」「登山仲間ができて富士山に挑戦できた」「新しい友達ができて毎日が充実している」といった声が寄せられています。

おしるこでは、シニア世代へのアプローチに悩む企業様に向けて、訴求方法の異なるさまざまな広告サービスを提供しています。

広告の詳細は以下よりダウンロードいただけますので、興味のある方はぜひご覧ください。

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