シニア価値観セグメントとは?多様化する高齢者の特徴を価値観で分類
シニアの分類法を多く知っておくことは、さまざまな角度からシニアを理解でき、シニア向けの商品やサービスのターゲットを決めるうえで有益といえます。
シニアの分類法には、特徴や年齢・世代をベースにしたものなどさまざまですが、高齢者の価値観を基準にした分類法があることはご存じでしょうか。
高齢者世代は、育ってきた時代背景や環境から、特有の価値観をもっています。この価値観を知ることで、ペルソナ設定に役立つ具体的な高齢者像をつかめるでしょう。
「シニア価値観セグメント」は高齢者の価値観をベースにした分類法です。高齢者の価値観を「行動」と「志向」から6タイプに分類し、それぞれのタイプが持つ傾向を理解できます。
・自社の商品・サービスのペルソナ設定に悩まれている方
・より具体的なペルソナ設定に役立つ分類法をお探しの方
・ペルソナを見直し、より明確に設定したいとお考えの方
このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
「シニア価値観セグメント」で多様化する高齢者の価値観を知り、マーケティングにぜひお役立てください。
目次
1.高齢者の特徴を分類するさまざまな方法
高齢者の分類法には、これまでにもさまざまなものが考えられてきました。
多くの方がご存じの「アクティブシニア」は、シニアの特徴をもとに4つに分類されたうちのひとつです。
それぞれの特徴については、以下の記事で詳しく述べています。
1.アクティブシニア
2.ディフェンシブシニア
3.ギャップシニア
4.ケアシニア
年齢や世代での分類はどうでしょうか。世界保健機関(WHO)が65歳以上をシニアと定義していますが、60代や80代を同じシニアと一括りにはせず、年齢や世代によって分類しています。
世代別の記事はこちらがおすすめです。
シニアの特徴や年齢・世代による分類法に併せて、これから解説する価値観による分類法を取り入れることにより、ペルソナをより具体的に設定できます。
2.高齢者を価値観で分類「シニア価値観セグメント」とは

「シニア価値観セグメント」とは、ビデオリサーチひと研究所が開発した高齢者の分類法です。考え方や行動が多様化するシニア世代を「価値観」で分類しています。
シニア世代が育ってきた環境や時代背景により培われてきた価値観は、若い世代の価値観とは異なります。
この価値観こそが、シニア世代のライフスタイルや消費行動に影響を与えているといえるのではないでしょうか。
シニア世代の価値観を知ることは、シニアマーケティングにおいても重要な要素なのです。
「シニア価値観セグメント」では、高齢者の価値観を6タイプに分類し、行動を縦軸に、志向を横軸にした2軸4象限上に配置しています。
縦軸の行動は、積極的か、慎重・控えめであるかを表し、横軸の志向は、伝統的・保守的な傾向であるか、変化や刺激を好む傾向かを表しています。
3.それぞれのセグメントについて解説
「シニア価値観セグメント」の価値観6タイプについて、以下に解説します。
1.アクティブトラッド 悠々自適な富裕層!
定年で仕事をリタイアし、悠々自適に暮らしている層です。お金にも時間にも余裕があるため、消費や行動も積極的です。
伝統的な家族観が強いことも特徴のひとつといえるでしょう。
「アクティブシニア」と呼ばれる層に最も近いイメージでもあります。
2.ラブ・マイライフ 自分のために積極消費
若さや美へのこだわりが強く、アンチエイジングにも高い関心を持っています。
新しいものが好きで、情報や流行にも敏感です。
「新型」のアクティブシニアともいわれています。
3.社会派インディペンデント 楽しみながら人に尽くす
人とのつながりや交流を大事にし、新しい人脈作りにも積極的です。
同世代のみならず、世代を超えた交流にも意欲を見せる層です。
ラブ・マイライフと同じく「新型」アクティブシニアのひとつでもあります。
4.セカンドライフモラトリアム 第二の人生模索中
社会に取り残されることに不安を感じています。人や社会とのつながりを強く望む傾向がありますが、その方法がわからないことも。
これからの人生の過ごし方を模索している層です。
5.身の丈リアリスト お金が判断基準?
お金が判断基準であるため、何をするにしても「お金がない」「お金がかかるからできない」が口ぐせです。お金を理由に物事を諦めがちでもあります。
お金がないわけではありませんが、将来への不安から消費行動は消極的です。
6.淡々コンサバ 望みは現状維持!
現在の生活への満足度が高い層です。すでに十分であると感じているため多くを望まない傾向があります。
主張は控えめであり、平穏な暮らしを日々淡々と送っています。
淡々コンサバは、これまでの高齢者のイメージに最も近いといえるでしょう。
従来型シニアと新型シニア
「シニア価値観セグメント」は、これまでの分類法とは違い、より具体的な高齢者像を思い描くことが可能であり、具体的なペルソナ設定に役立てることが可能です。
先に示した図では、縦軸に「行動」を、横軸には「志向」を表しています。特に横軸の「志向」は、シニアの考え方や意識が向く方向を表し、それぞれの価値観の特徴が見てとれるでしょう。
ビデオリサーチひと研究所によると、価値観6タイプはさらに「従来型シニア」と「新型シニア」の2つのグループにわけられるといいます。
シニアの志向が、伝統的かつ保守的な傾向に寄れば「従来型シニア」、刺激や変化を好む傾向であれば「新型シニア」に分類されるのです。
従来型シニア
・アクティブトラッド
・淡々コンサバ
・身の丈リアリスト
新型シニア
・ラブ・マイライフ
・社会派インディペンデント
・セカンドライフモラトリアム
これまで述べてきたそれぞれの特徴からも「従来型シニア」は保守的で伝統を重視する傾向があります。一般的に高齢者に持つイメージが当てはまるといえるでしょう。
一方で「新型シニア」に分類できるタイプは、行動は積極的であり、志向は変化や刺激を求める傾向が強い層です。新しいモノやコトにも関心が強く、その積極性はライフスタイルや消費行動にも現れます。
高齢者の価値観タイプを知れば、自社の商品やサービスはどのタイプに向くものかが明確になるでしょう。
4.多様化するシニアへのアプローチなら「おしるこ」がおすすめ
これまでの高齢者のイメージとは違い、新しい価値観をもったシニアが増えています。従来型シニアといえる層でさえも多様化するなかで、若い世代が利用するイメージの強かったSNSも積極的に活用する時代になりました。
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