「シニア」は言い換えられる?定義や注意点、言い換え例を解説
高齢化社会の中で、一般的となった「シニア」という言葉。しかし、シニアへのマーケティング活動を実施する際などに、「シニア」という表現が果たして適切なのかと悩んだことはありませんか?
「シニア」に類似する言葉は「シルバー」「お年寄り」などが挙げられますが、不快感を与えてしまう可能性を考え使用を躊躇する方も多いでしょう。
この記事では、そんな「シニア」という言葉を使う際の注意点や言い換えの例をわかりやすくまとめました。シニア向け商品・サービスのマーケティングを行っている方はぜひ参考にしてください。
シニア世代の年齢定義から知りたい方には、以下の記事もおすすめです。
目次
- シニアの定義
- アクティブシニアとは
- 「シニア」の言い換え例
- 「シニア」という言葉を使う場合の注意点
- マーケティングにおける「シニア」に向けた表現方法
- 年齢訴求
- お悩み訴求
- シニアを言い換えて効果的なマーケティングを目指そう
1. シニアの定義
「シニア」(senior)は、「年上の・先輩の・古参の・上位の」といった意味を持つ英語です。
高齢化社会となっている現代において、「シニア」という言葉はさまざまなシーンにおいて使用されています。
厚生労働省や国連の世界保健機関(WHO)においては、65歳以上を高齢者と定義しています。しかし、以前は定年退職が60歳であることが多かったため、ビジネスの世界では60歳以上を「シニア」として扱っているシーンが多く見られます。また、55歳以上の人をシニアとする場合も。このように、「シニア」は場所やシーンにおいて意味が変化する言葉だと言えるでしょう。
なお、以下の記事では「シニア」の意味や、年齢層、シニア層に有効なインターネットでの広告方法などを詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてください。
この記事を読めば「シニア」がわかる!「シニア」層へのアプローチの第一歩 | シニアド
アクティブシニアとは
シニアの中でも特に購買行動に積極的なシニアを「アクティブシニア」と呼びます。具体的な特徴としては、以下のような点が挙げられます。
- 旅行や買い物などによく出かける
- 趣味を持ち、積極的にお金をかける
- スマホなどのデジタルデバイスを使いこなしている
- 新しいものに興味を示しやすい
- 就労している
- 健康を意識して運動を行っている
購買行動や家族以外の人と接点を持つための行動をおこなっているほか、新しい情報を積極的に取り入れているシニアが該当すると言えます。
アクティブシニアについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてお読みください。
2. 「シニア」の言い換え例
「シニア」の言い換え例として、一般的には以下のような言葉が挙げられます。
- 高齢者
- ご高齢の方
- お年寄り
- シルバー層
- 熟年層
しかし、どれも年齢を重ねていることをネガティブに感じさせてしまう表現であり、なかなか使いにくいのではないでしょうか。
現在、 広義での「シニア」に代わる新たな呼び名として、「G.G(グランド・ジェネレーション)世代」という言葉もあります。この言葉は、作家の小山薫堂氏が提唱した言葉です。コンセプトに賛同したイオングループでは、G.G世代を55歳以上と定義してキャンペーンを展開。限定サービスを行っています。
ただし大きく浸透しているとは言いづらい印象があるため、いまいちピンとこない方もいるでしょう。
これらと比較すると、やはり「シニア」という言葉が最もニュートラルでポピュラーな表現なのかもしれません。
3. 「シニア」という言葉を使う場合の注意点
世の中に浸透してきている「シニア」という言葉ですが、使用する際には注意が必要です。
その理由は、
- シニアという言葉の定義があいまいで本人の自覚がない場合がある
- シニアに該当していてもシニアと呼ばれたくない人がいる
という2点が挙げられます。
まず、シニアに該当する年齢層の消費者の中には、「自分がシニアに該当する」と自覚していない場合があります。また、シニアに該当するということはわかっていても、「シニアと呼ばれたくない」と思っている消費者もいるでしょう。
このような高齢者に向けて「シニア」という言葉を使用した場合、不快感を与えてしまう可能性があります。
加えて、先ほどからお伝えしているとおりシニアという言葉の定義はあいまいです。そのため、マーケティングなどにおいてターゲット層を「○歳〜○歳」と明確に決めている場合は、狙ったターゲット層に届かない可能性があります。
では「シニア」という言葉を使わない表現方法にはどのようなものがあるのでしょうか。次項で確認していきましょう。
4. マーケティングにおける「シニア」に向けた表現方法
マーケティングの場で「シニア」という言葉を使用する場合はどうするべきでしょうか?重要なのは、「シニア」という言葉を言い換えることではなく、商材やサービスを届けたいターゲットであるシニア層に向けて、正しく認識してもらうことです。たとえば、以下のような限定的な訴求がおすすめです。
年齢訴求
「50代の方限定」「60歳を迎えた方へ」など、年齢を絞った限定的な訴求です。
50〜70代など、比較的幅広い年齢層へのマーケティングを実施したい場合も、年齢別に訴求を分けることで、どの年代からの反応がいいかなど商品・サービスの需要の分析に役立つでしょう。
お悩み訴求
「腰が痛いと感じている方」「朝スッキリ起きられない方」など、ターゲットが抱えている悩みを前面に押し出した訴求です。
見出しなど目立つ部分にお悩み訴求を使用し、悩みや課題を解決できる方法として商品・サービスを提案しましょう。
訴求方法だけでなく、シニアマーケティングの基本についてもっと知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
5. シニアを言い換えて効果的なマーケティングを目指そう
ここまで、「シニア」という言葉の定義や使用する際の注意点、言い換え例などをお伝えしてきました。
シニアの中には年齢を重ねていることをネガティブにとらえている方もいるため、マーケティング活動を行う際は表現に注意をはらう必要があります。
言い換えや訴求のバリエーションを増やし、さまざまな表現を試して、自社の商品やサービスに最適な表現を把握していきましょう。
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